HARUMA

19歳。

HARUMA

19歳。

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ことばから遠くはなれて。

映画『はだかのゆめ』。ノロは何かのきっかけで(たぶんなにかしら自然の要因によって)もうすでに亡くなっている。だから店に入ってショーウィンドウの中の服を堂々と盗んだって誰にも何も言われない。そして、なににつけても一歩遅れてやってくる。お盆はもう終わるというときに現世にやってきて慌てて走って帰っていく。手でつくる望遠鏡で現世とコンタクトできる。一方、母もまた病気にむしばまれて「もう冬は越えられそうにない」状態。日々の生活を噛み締めるように生きている。そしておんちゃんは二人の生きる

    • 小さくても、ゆっくりと着実に。

      みると「耳がよくなる」映画、というのがある。今回でみるのはもう5回目になるのだけれど、いまだに新しい発見がある映画だ。最初にみたのは半年以上も前、寒風吹き荒ぶ一月の新宿で行われた、舞台挨拶付きの上映会でのこと。今やなぜ行こうと思ったのか全く思い出せないのだけど、みたあとにとても静かな興奮に充たされ絆され歩いたカフェまでの道のりだけは、はっきりと覚えている。それからほんの数週間のうちに、もう一度みなくては!と思ってユーロスペースでみたのが2回目。3度目は数ヶ月の後、聴覚障害者の

      • 旅のモチベーション

        なぜ、旅に出るのか 「旅の衝動は、病のようなものだ」と、沢木耕太郎は言う。じっさい、沢木の「深夜特急」を読んでこの「病」を患って旅に駆り立てられた若者は数知れないだろうし、僕も遅ればせながらその一員になろうとしている。ならば、…病であるならば、旅がどんなものになろうと僕らに責任はないんだ、病のせいなんだ、とは言えないだろうか。どれほど頓狂なものであってもかまうまい。事程左様に、沢木の「深夜特急」の旅だって、デリーからロンドンまで路線バスで行く!なんていう突拍子もない思いつき

        • RE:set

          この文章は約一年前に自分のために書いた文章です。僕は2021年にスマートフォンを手放し、それから一年半の間、外界との交流を極度に制限してきました。この文章を書いたのはちょうどスマホを手放して半年ほどたった頃のことで、今回再びスマホを買ってラインを再開するにあたって、公にします。 2022.1.29 僕は今日までの約半年間、全くスマートフォンに触れていない。どころか、それまで友人との連絡用に使っていたラインのアカウントを消して、PCを介して両手の指か、あるいはほんの片手の指

        ことばから遠くはなれて。