完璧じゃない貴方がいい

私の好きなタイプは、透明感のある色白の美女美男だが、実際好きになってたと気付くと全然違うタイプのことが多い。
今私が好きな人は色黒で彫りの深い男で、写真の映り方がどこか緊張していて自分に似ているなと、ふと感じた。

彼は年上なのに気さくで純粋な人で、年齢差を感じず対等に話せた。
しばらく友人関係を築きながら恋愛観や結婚願望などを尋ねたが、今は仕事が忙しくて考えられないとのことだった。
こういうのにはタイミングがあることも分かってはいるが、生涯のパートナーに相応しい人を探していた私は、正直残念に思った。
そんなわけで彼とは恋人未満なのだが、それでもなぜか彼に惹かれて諦められずにいる。

私は恋愛も結婚もできるならしてみたいけど、子どもは産みたいと基本思っていない。
しかし、可笑しなことに彼の子どもの姿を想像してしまう。
ミニサイズの彼は、なんだか可愛く思えるし、彼の子どもなら育ててみてもいいかなという願望もある。
今まで子どもが欲しいなんて想像したこともなかったのに不思議なものだ。
そういえば昨年、姪っ子が誕生してから赤ちゃんと接する中で、そんな欲求が芽生えたのかもしれない。

彼は誰にでも優しくて真面目で、人としても尊敬する部分が多い。
その反面、歩くの早くてカメラに夢中で人を置いていくこともある。
そんな純粋で子どもっぽいところと、お兄ちゃんのように頼もしいところもたまにあって魅力的な人だ。
彼が結婚を考えることがあるのか、人生のパートナーとして考えるのは私になるのかはまだ分からない。
けれども彼のことを考える度にふふっと笑いたくなるような幸せな気持ち、離れていてもそれは私の中でほんわかと温かく残っている。
貴方がいつか落ち込むようなことがあっても、私がきっと支えるよ。
お互いにまだまだ未熟だけど、そのままの貴方が好きです。
いつかちゃんと会って言うからね。

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