セクマイは一つの個性

30後半にもなると、悩むことは一通り悩み尽くし、いろんな人に出会った。
性自認や性的指向について、迷ったり悩んだりしたことがある人は、実際どれくらいいるのだろう。
また、そういった人と会ったことがないと言う人、それは気付けていないか、当事者が打ち明けられない雰囲気を出しているのかもしれない。

当事者は恋愛や結婚、子どもについてなどの発言や言葉に敏感だ。
男女が付き合い、結婚して子供を産み育てるのが当たり前だと言うような考えの人とは相容れないだろう。

それは独身の男女も同じ思いをしていると思う。
生き方や働き方が多様化してきて、幸せの形も一つではないことが可視化されてきているのだから周りに合わせる必要なんてないのだ。

私は性別セク問わず好きな人と結婚して家族になり、子どもを育てていける社会が構築できれば良いと考えているが、実際にはいろんな壁が存在する。

自分の性や体について思い悩む時期である思春期に、セクマイの自殺率が高いのも周りからのイジメや自分を認めてもらえず、結婚も就職も難しい環境に希望を見出せないからだろう。
全ての子どもたちが希望を持って生きていけるような世の中は、大人たちが作るべきなのだが、その大人たちに余裕や配慮が足りていないのが現状だ。

生まれた性や環境などは選べないが、自らで変えて行くことはできる。
一人一人のほんの少しの勇気が、誰かに火を灯し、大きな光になるのだ。

平らな世から個が輝く時代へ。
異なる思想や文化と共存共栄し、唯一無二の自分に誇りを持ち、自分らしく輝ける人たちで煌めき溢れるように、そんな新しい日の幕開けであることを切に願う。

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