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ここに居ていいんだよ、居てほしいんだよ


今日で、26歳になった。

25歳を迎えてから、今日までの一年は恐ろしいほどに早く、ほんとうに色々なことがあった。

これを書きはじめているのは待合室やバスの中で、きっと続きはおうちに着いてから書く。

昨日(今朝)は久しぶりに集まった前の会社の同期たちと一緒にいた。

体調を崩していたり、仕事の都合で時間が合わなかったりと、私が参加するのはかなり久しぶりで、最初は終電まで遊ぼうという話だったのに、みんな当然のように終電を逃して朝方まで一緒に居てくれた。

私の誕生日がどうこうで集まったわけではなく、偶然前日なだっただけだから、

0時をまわってすぐに「誕生日おめでとう」と祝われるだけで泣きそうだったのに、プレゼントを渡されて驚いた。

「覚えてくれてたの?」と言ったら「当たり前でしょ」「今日はくるって聞いたから祝うつもりできてたし」「早く開けてみてよー」なんて言いながら笑うもんだから、ウワーーーーンと声をあげて泣きたくなった(さすがにそれはしない)。

小さい方ではなく、大きい方のスーツケースでこればよかったな、と思いながら渡されたプレゼントの重たさを心から嬉しく思った。私みんなのこと、ほんとうに大好きなんだなって会えなくても思うけど、やっぱり会って話すと余計に思うよ。身体が喜んでいるのがわかるよ。

大人になってからも、こんな素敵な出会いがあるんだから、私の人生捨てたもんじゃないよなって、思うよ。

たくさんの想いにつつまれて、あたたかい気持ちでみんなと夜道を歩きながら

そういや、大学生の頃にもこういう気持ちになったことがあったな、とふと昔を思い出した。


*****

大学に入ってすぐの頃は、実家を離れたことは嬉しかったけれど、ずっと一緒にいた親友や幼馴染とも離れは離れになり、新しい環境(大都会)に慣れるのに必死で、正直疲労困憊、という状態だった。

新しくできた友人はみんな良い子でかわいくて賢くてだいすきだったし、女子大って男性がいなくて平和でいいなとは思っていたけれど、やっぱりどこか「この子たちに嫌われたくないな」とか「わたしといてほんとうに楽しいのかな」とか、友達でいることに自信はもてていなかった。

ある日の朝、大学のエスカレーターで仲良い子のうちの3人が一緒にいるのを見たので、「おはよう〜」と駆け寄ると、話していた3人の会話が止まったのがわかって、どきり(悪い方の)とした。

少しだけよそよそしく違う話を続けて、エスカレーターを降りたらその3人もばらけて、わたしも1人で講義室へ向かった。

ちょっとモヤモヤした気持ちになったり、気のせいか、と思ったり、あまり講義に集中できなかった。

その日の空きコマ、そのままいつも通り学食でお昼を食べようとして講義室を出たら友人が1人いて、「空いてる講義室あるからそこで食べよう」と言ってくれたのでそのままついていった。

友人が先を歩いて講義室の扉を開けると、

「(私)、誕生日おめでとう〜!!!!!!」

という声に包まれて、クラッカーの音が鳴った。

驚いた反射で閉じた目をしっかり開けて講義室を見ると、特に仲の良かった友人7人が全員いて、ケーキやらプレゼントやらを持ってわたしを手招きしながら「早く早く!」と呼んでいた。

みんなのところへ駆け寄ってろうそくを消したところで、

そういや今日誕生日だったな…と思い出した。

誰にも誕生日は話していなかったからどうして知っているの?とも思ったし、入学式は4月で、わたしの誕生日は5月だから、たったの一ヶ月でこんな風に祝ってもらえると思わなくて、ほんとうに驚いたし、自然と泣いちゃうくらいには嬉しかった。

プレゼントをひと通りもらったあとで、

「あとは最後にこれ、ケーキよりほんとうはこれが嬉しいかなと思って」と言われて渡された紙袋の中を見ると、

ガーナのチョコレートがたくさん詰め込まれていた。

7人のなかでも、履修科目がほとんど同じだった1人の子が「ガーナのチョコレート、毎日食べてるから」と笑っていた。

その子はよく周りを見ている子だったし、かわいらしくて聡明でそもそもずっと素敵な子だと思っていたけれど、

ほんとうに、よく見ている子だな

と思ったし、知っていてくれたこと、きっとそれをあげたら1番喜ぶだろうなと思ってくれたこと、それをみんなに話してみんなが賛同してケーキやプレゼントのほかに買ってくれたこと。

ほんとうに、全部全部嬉しかった。

私が何度もありがとう、ありがとう、ほんとうに嬉しいと言っていると

今朝エスカレーターで会った3人の子たちが「朝、この計画の話をしてたら絶妙なタイミングでくるからほんとうにびっくりしたよ!」「バレるかと思った」「会話聞こえてなかったかハラハラしたよ、手にプレゼントの袋もあったら隠すのも大変だった」と会話しているのを聞いて、


そういうことか……………と、改めて泣きたくなった(泣いた)

その後はみんなでケーキを食べたりお弁当や学食をわけて食べたりした。みんなと高校が一緒でもきっと楽しかっただろうけど、なんとなく、出会えたのが大学でよかったと思った。

そして

同じ日の居酒屋のバイトでも、バイト先の先輩や同僚に締め作業の後にサプライズで祝ってもらった。お酒を飲んでいたのもあって

「ああ〜〜今日はなんなんですか〜〜〜私は明日死ぬんですか〜〜〜?」とぼろぼろと嬉し泣きしていた。

その日、誕生日の日に私は、疑う余地はなく心から嬉しいと感じ、生きていてよかったなと思った。

失ってきたものもあるけれど、私にはいろんな居場所があって、ここに居て良いんだよ、居て欲しいんだよと言われているような気がして、許されている気がした。

*****

人に恵まれている、

と思うたびに、この先みんなに、あなたに、彼らに、彼女らに、どれだけ返していけるだろう、伝えていけるだろうと思う。

生きていると、大事な人が突然いなくなってしまったり、予期もしなかったお別れがあったり、そういう、悲しいことや、どうしよもないこと、乗り越えなきゃならないことも、たくさんやってくる。

noteにも書いたように、つい最近大事な人が突然この世を去り、もう二度と、こんなことは起こらないと思うことでも、残酷なまでに平気で起こるんだな、と、思った。

けれど、同時に、
人と出会い、人を愛し愛されることで、救われることも数えきれないほどにたくさんある。

今年の誕生日は例年よりもずっと考えさせられ、自分の生きていくからねという意思が色濃く出た日だ。

亡くなってしまった大事な人たちに、会えるのはきっとまだまだ先の話で、私はここで、ここにいる人たちと、生きていくから、

ずっと遠くで見ていてね。

惜しみない優しさと愛をくれたあなたが、あなたたちが、誇れる私に、私はなってみせるから。

*****


自分の誕生日は、年に一度、おめでとう、と祝ってもらえる日かもしれないし、輪の中心にいることを許される日かもしれない。

けれど、同時に私は近くにいる人に、そばに、居てくれる人に、自分がこれまで生きてこられたのはあなたの支えがあってこそなんだよ、と伝える日だと思っている。

わたしに何があってもブレることなく、誰よりも、近くで見守って支えてくれたあなたがいなければ、彼がいなければ、私はドン底から自ら這い上がる方法を知らないままだった。


だからね、今日という私の誕生日に、私が生まれた日に、私が生きてきたこれまでを想う日に、

まずは誰よりも、あなたに、精一杯のありがとうを伝えたい。


履いてるところを想像しただけで絶対似合うとニヤニヤしてしまう、でへ。



だからこれは、私からあなたへのちょっとしたプレゼント。


きっとお洒落なあなたによく似合うだろうな、と即決だったけれど、箱を開けたときのあなたはどんな顔をして笑うんだろう。

「今日は祝われる日でしょ!」とちょっとだけ叱られたりするかもしれないね。けれど、わたしの想いをきちんと両手で受けて大事に抱き締めてくれるのだろう。

私を、生かしてくれて、
ほんとうにありがとう。

あなたは、私の光です。

*****


26歳も、愉快に生きていきます!!!

みなさん、これからも大人になりきれない私をどうかよろしくお願いします🕊


ほんとうに、とっても、幸せな一日でした。

彼の仕事が忙しく私も外出していたから、誕生日当日はほとんど一緒にいられないのだけど、月火と、一緒に休みをとっているので、平日に2人でゆっくり過ごせそうで、今から楽しみです。

運命でも偶然でもなんでも良いけど、みんなに出会えたことを、心から嬉しくおもいます。


みんなの心が晴れますように。

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