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半分、青い。 北川悦吏子

半分、青い。たしか朝ドラ?昼ドラ?よくわからないが長いことドラマやっていたなーとぼんやり手にとったこの本。ぼんやりとった割にずっしり重い。よく見ると前編との字。え?後編もあんの!ちらりと横をみると同じくらいの分厚さの本が。
ほうほう。久しぶりに長編小説に取り掛かってもいいな。時間もあることだし、と読みかかる。

本の内容は主人公のスズメの人生を覗き見させてもらうというような感じ。生まれたころから就職の壁にぶち当たり漫画家になって結婚して子供ができ…というようにスズメの生き様が繊細に描かれる。 

主人公の幼なじみである男の子リツがとてもよいキャラクターなのだ。わたしは彼に心撃ち抜かれて、スズメとはやくくっつけーと念を送りながら読んでいた。
スズメのこと良いところも悪いところも理解していて、ちょい捻くれててクールで、でも可愛いところもたくさんあるリツ。
いいじゃあああん!スズメもリツもまんざらじゃない。のに恋の香りがあまりしない。幼なじみあるあるの恋人になかなかなれないあれ!!あの感じ。でもそういうのって大体どっちかに好きな人ができてやっぱり君が好きだ的な展開になるんでしょ?(少女漫画脳)

なんてお花畑全開の頭で読んでいると大変なことに。えええ!そうなるの?ちょっとまってえええ〜で前編終了。

はやくはやく後編。焦る気持ちで後編に手を伸ばすと、こりゃあまあとんでも展開〜!でもリツ、よく言った!!待ちに待った展開に!からのどんでん返しの取り返しのつかない感じに?えええ!

とまあ心揺さぶれるのは恋の展開だけではない。仕事、友人、家族すべてうまくいくわけではない。だからリアリティがあってすごく面白い。

あとで知ったのだが本が原作なわけではなく朝ドラが本になったらしい。読み終えたあとキャストが気になりHPに飛んだのだがそりゃもうばっちりの配役でビックリしたものだ。ちなみにリツは佐藤健。彼イケメンよね〜好き。

とても面白かったし、心に残る小説となった。朝ドラいいなあー!

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