見出し画像

【働き方の祭典、開幕】 今年を象徴する漢字は「離」だと思っている。

TOKYO WORK DESIGN WEEKオーガナイザーの横石です。みなさまにとって2020年はどんな年だったのだろう。

あいにくスポーツの祭典「東京2020オリンピック・パラリンピック」は開催に至らなかったが、おかげさまで自身で手掛けている働き方の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK 2020」は11月に開催することになった。(関係者のみなさまに感謝を)

今年は総合テーマに『2020年の世界で、働き方が学んだこと』を掲げ、この一年間を総括するような思いでプログラム構築に務めた。第一弾のラインナップを公式サイトにて発表したわけだが、全国各地からお申し込みをいただいてオンライン化の力を見せつけられる次第だ。ちなみに、総合テーマをつくる際に怒られた経緯はこちらの記事にあるので、あわせて読んでもらえれば嬉しい。

特に今年は、働き方は大きな転機となった年だ。「働き方改革」なんてキーワードも吹き飛んでしまったほど、もはや働き方について考えなかった人は誰もいないだろう。Zoomの使い方もそうだが、多くの人がコロナ禍から学ぶことは多かったのではないだろうか。各プログラムのテーマをみても「集中力」「仕事の成果」「オフィスの未来」「多拠点生活」「都市創造」などいま問われるべきイシューが並ぶことになった。

スクリーンショット 2020-10-27 17.22.59

さて、あなたが2020年の働き方を振り返るとき、どんなことを思い返すのだろうか。働き方の祭典のオーガナイザーとしての僕が漢字一文字で象徴するとしたら、それは「離」だ。

物理的に人から離れた生活様式をおくることになったこともそうだが、何よりも「社会の◯◯離れ」現象が顕になったとも言える。「若者の◯◯離れ」というマーケッターが言い逃れするための便利な言葉があるが、コロナ禍においては「オフィス離れ」「都心離れ」「ハンコ離れ」「満員電車離れ」「名刺離れ」「現金離れ」など、実に多くのモノゴトと決別する機会になっていることは連日ニュースでご承知の通りだ。賛否両論結構、しばらくはこういった「離」のトレンドは続くなかで、次世代のスタンダードが生まれてくることを楽しみにしたい。

また、「離」を挙げる三番目の理由として、働き方に進化というものがあって、それを”守・破・離”と置き換えが許されるのであれば、現在が最終局面に差し掛かっていることを意味している。リーマンショック(2008年)、東日本大震災(2011年)を経て、今回のコロナショック(2020年)が日本人の働き方に何をもたらすのか。高度成長期・日本株式会社が講じたレールから離れて、私たちは新しい未来を再定義(Re:action)できるのか。

スクリーンショット 2020-10-27 17.22.09

この頃難に対して、一時的な措置を講じるだけなのか、中長期的な大転換点としてみるかは人それぞれだろう。答え合わせはまだ少し先になるだろうけれど、いずれにしてもすべての人が岐路に立たされていることには違いない。この道を行けばどうなるものか。年の瀬が近づくからこそ、ここらで立ち止まって、みんなで離れながらも「いま・ここ」を見つめ、少し先の未来のことを考えてみるのも悪いことではないはずだ。

あなたにとって2020年の働き方はどんな年だったか。もし漢字一文字で表せるなら、どんな漢字か是非教えてほしい。あなたの参加を楽しみにしている。

↓ 働き方の祭典  TWDW2020 公式サイト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?