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「定義する組織学」新・ホラクラシー組織解説講座

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現在10名ほどの会社を経営してます。ここ数年よく聞く「ホラクラシー」。全部が同じじゃないけど、うちはもうちょっと変形的なホラクラシーなのかな?と思ってます。「考える組織」のつくり… もっと読む
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ソニー研究からわかったこと

2013年から5年間。CompanyConceptConference、通称C3というセミナー・イベントを開催していました。これは私がアメリカに行った時に「コンセプト」に傾倒した結果、勝手に始めた「コンセプト経営」を啓蒙するイベントで、第5回まで開催し、現在はお休み中です。 毎年テーマがあったのですが、2015年のテーマは「ソニーコンセプト」。あの「SONY」のコンセプトを学ぼうということで、SONYのOBを取材しまくり、SONYの働き方やデザインコンセプトをOBの講師陣に

コンセプト経営について

"コンセプト経営"という言葉が確立されているわけではありません。これはアメリカのビジネスに傾倒した私が勝手に創った言葉です。"経営コンセプト"ではなく、"コンセプト経営"。ホラクラシーとは関係なさそうで、実はとても関係ある考え方です。 アメリカ視察で感じた"コンセプト"遡ること5年か6年。2013年にロサンゼルスとラスベガスに行く機会がありました。機会がありましたというか、私が友人のコンサルタントと企画した海外企業視察。アジアはともかくアメリカは行ったこともなく、友人のコン

会社は何のためにあるの?

会社の存在意義については、また別のnoteで書こうと思ってます。これは私が会社の存在意義について考え出すきっかけになった経緯です。 理念経営大学という企画2012年。理念経営大学という講座の企画がありました。これは当時「理念」がある会社がうまくいくというか、理念が流行っていた頃です。そのちょっと前には「クレド」なんてものが流行っていましたし、まあこうしたブームは数年おきに起こるものです。 ちなみに、パワーコンテンツジャパン株式会社にも「クレド」とか「理念」とかありましたけ

ホラクラシー経営上重要な「選択している」という感覚について。

ホラクラシー経営の続きです。今回は、前回あった働き方の同意という点で、きっかけになった社員の話をしておこうと思います。 デザイナー 増井瞳の入社現在、デザイナーでリーダー的ポジションにいる社員に増井瞳という社員がいます。ホラクラシーよろしく、パワーコンテンツジャパン株式会社には役職がありません。ですから、基本的に上下関係というのがないわけです。しかし、この点パワーコンテンツジャパン株式会社のホラクラシー的考え方が、上下の権力関係はないけれど、入社前後と年齢の先輩後輩関係はあ

成功循環モデルを取り入れる

ホラクラシー組織解説講座、だいぶ間が空きましたが続けていきます。冨樫 義博か。 成功循環モデルを取り入れるこれまでのあらすじ的なものは、前回までの記事を読んでいただくとして、きちんと会社を組織としてやっていこう。そんな決意を私はしていました。2011年くらいから2012年にかけて。ちょうど代々木にあったオフィスを四谷に移したときくらいです。社員も3名から5名に増え、よっしゃやってくでーと思っていたのですが、結局社員は次々に様々な理由で辞めることになり、一時期は私を含めて3名