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「定義する組織学」新・ホラクラシー組織解説講座

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現在10名ほどの会社を経営してます。ここ数年よく聞く「ホラクラシー」。全部が同じじゃないけど、うちはもうちょっと変形的なホラクラシーなのかな?と思ってます。「考える組織」のつくり… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

OneMessageでシンプルな理念を

パワーコンテンツジャパン株式会社には世間一般でいう「理念」というような「理念」はないかもしれません。クレドとかもかつてはつくりましたけど、いまはありません。最終的にシンプルなものが残る。それが私の結論です。 覚えられない理念、クレド2005年とか2006年くらいに、ビジネス界全般で「クレド」というものが大流行しまして、リッツ・カールトンから始まったんだと記憶していますが、従業員心得みたいなものですね。流行り物に目がない私は、社員が1名しかいないのにもかかわらず(本当はこの1

会社の存在意義って?②

この記事の続きです。会社はなんのためにあるんでしょうか? この記事も合わせてお読みいただくと良いかと思います。 現在の会社の存在意義①創業意思 かつては資本と経営が分かれていた株式会社という存在も、最近では株主兼経営者という図式が多く、基本的には創業者のエゴによって設立された会社が多数になっている、というのが前回の要旨でした。 わかりやすくいえば、「お金持ちになりたい」とか「モテたい」とかそういうエゴですね。最初から世の中のため、世界平和のためとか考えて創業する人は稀。

ミンティア食べ放題制度

会社の存在意義②を執筆する予定でしたが、面白い記事があったのでご紹介。 本当に興味のない人からすればどーでもいい話なんですが、パワーコンテンツジャパン株式会社では、ミンティアを無料支給、食べ放題にしています。 会議室には山盛りのミンティアが置いてあり、何個食べてもオッケーです。だいたい来客があると、これ何ですか?って言われます。 なにって、ミンティアですよ。 まあ、聞きたいのはそこじゃないですよね。なぜミンティアを無料支給しているかというと、パワーコンテンツジャパン株

会社の存在意義って?①

会社は何のためにあるのか?こちらの記事も合わせてご覧ください。 過去の会社の成り立ちいまさら細かい解説をすることもないと思いますが、世界初の会社は「東インド会社」。日本初の会社は「亀山社中」と言われてます。亀山社中は坂本龍馬が結成したことでも有名ですね。 で、ここでは歴史的な背景について話したいのではなく、会社の成り立ちについてですね。 過去の会社は、株式会社の仕組みよろしく出資と経営が分離されていました。乱暴な言い方をすれば、志や野心のある人がいて、その人にお金を出す

組織改革にあたって、私が考えたこと②

組織改革にあたって、私が考えたことの続きです。前回の記事はこちら。 組織改革にあたって、私が考えたこと②怒らない 「叱る」と「怒る」の定義は違っていて、私の中で「叱る」は「指摘」。「怒る」は「感情をぶつける」です。もちろん、感情的にぶつかりあうことで生まれる信頼関係というのもあると思うのですが、私はやらない。やっぱり感情をぶつけられて気持ちの良いものはないですから。だから、基本的には「怒らない」と決めました。でも、注意とかはしてます、普通に。 長所伸展 できないことにフォ

組織改革にあたって、私が考えたこと①

組織を変えようとするとき、最も重要なものは何か?と問われれば、それはやはり経営者の決意だと思うんです。今回はそんな話。 組織改革は、手法ではできないなんじゃかんじゃぐしゃぐしゃーーっとなっていたパワーコンテンツジャパン株式会社の組織。2013年頃から着手して、なんとか良い会社にしたい。そういう思いで組織を変えようと組織を学び、考え、様々なところから影響を受けてここまで来たわけですが、最終的に重要なのは経営者の鋼のメンタルです。 やり遂げる決意があるか。 これに尽きます。

会社のMVを「島唄」「風になりたい」元THE BOOMベーシスト山川浩正さんとガチで撮ってみた

「企業も動画の時代」。そう言われて随分経つ気がしますが、一部の大企業が行うような多額の費用をかけた動画プロモーション以外には、動画を活かせている企業はそこまで多くないのではないかと思ってます。 今後、企業の動画はどうあるべきか。ここ数年ずっと考えていました。基本的にはyoutubeに投稿することになりますが、企業の紹介動画や社長、社員インタビューなんかが主流で、視聴回数も多くない(むしろ少ない)。 であれば、普通にyoutubeの動画として楽しめるものをつくった方が、良い

組織の理想はどこからやってくる?

マガジン名を「定義する組織学」新・ホラクラシー組織解説講座に変更しました。やっぱりパワーコンテンツジャパン株式会社の組織論は「定義」が最重要ポイントなので、しばらくはこれでいこうと思います。 重要な「組織の定義」はどこからつくればいいかひとつ前の記事で、「時間の定義」について触れました。 18:00が定時の終業時間。現在時刻は17:00。どう考えても今日中に終わりそうな仕事量ではない。このとき、どんな判断が考えられるか? 1.残業をして、何時になってもその日中に終わらせ