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2021年7月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第百四十九話
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Chapter16 収束 02
◆ ◆ ◆
たっぷり、一分の黙考。
眉間にシワを刻みながら、巌は言った。
『……。その話を、信用しろと?』
『応とも』
ファントム・ユニット秘密拠点、その会議室。モニタに映るハワードは、自信たっぷりに頷いた。モノリスから回線が繋がっているのだ。
巌。辰巳《たつみ》。雷蔵《らいぞう》。冥《メイ》。マリア。利英《りえ
神影鎧装レツオウガ 第百四十八話
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Chapter16 収束 01
「何も解らねェまま……! 死ねえェエ!!」
激昂するハワード。突貫するアメン・シャドーⅡ。その必死さに、ギャリガンは苦笑すら浮かべた。
「やれ、やれ」
どうしたものか。今までの手加減は、かつての協力者であったが故の温情のようなもの。性能差を思い知り、考えを改めてくれるなら、それでも良かったのだが。
何故なのか、ハワー
神影鎧装レツオウガ 第百四十六話
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Chapter15 死線 14
さて、冥は一体どこにいってしまったのか? その答えが、この秘密格納区画にある。
ターナー女史達が場所を割り出す少し前。冥はヘルズゲート・エミュレータで一足先にこの場へやって来ていた。
「さて到着、と」
何の前触れも無く現われた紫の転移術式と、そこから現われたファントム3及びレックウの姿。予定も連絡も無かった来客に、ア
神影鎧装レツオウガ 第百四十五話
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Chapter15 死線 13
「GGGGGYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOOOOOッッッ!!!!!!」
吼え猛るスレイプニル。その口腔から放たれる熱線――メガフレア・カノンが、またしても戦場を薙ぎ払った。下方から弾き飛ばされたゴールド・クレセントが何枚か、射線に飛び込んで蒸発する。恐るべき熱量。直撃すればた
神影鎧装レツオウガ 第百四十四話
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Chapter15 死線 12
『……。正気か?』
ハワード・ブラウンの要求。それを一通り聞いた後、巌はそう言った。
ファントム・ユニット秘密拠点、ディスカバリーⅣの改修作業などを行っていた格納庫。その隅へ急造された術式の檻の中。ハワードは笑った。
『ッたりめェだろ、素面でこンな話出来ッかよ。ま、今のオレに酒なんざ意味無ェんだけどよ』
軽薄な笑い