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行きたいなら行こう

行きたい そう思う時 行くという未来に既に繋がっている。
旅のnoteが続いてます。暇な訳でなく、懐があったかい訳でもない。どちらかと言えば10月頃から何だか忙しくなり、スケジュール帳をお供に、自分の出来るペースを考えつつ1日ずつ動いている。
出来る時に、出来る範囲で、モノを買うよりむしろ体験を得たい。そう思うようになった。買い物は相変わらず楽しいけど。
行きたいな、と思えば迷わず行く。何とかなる、と決めれば、あとは自分でちゃんと何とかするもんだ。
初めての糠平への旅は、今年初めての雪の日の出発。帯広方面へ麓郷から抜ける途中、次第に雪は止んで青空が見えてきた。場所が少し変わるだけで、天気は変わり、景色は変わり、世界も変わる

途中の木々の見せる秋色の世界にため息をつきながら進んだ。平日だからか、ほとんど車が通らない。貸し切りの贅沢ドライブ。

自然がくれる色の美しさに見惚れながら、途中でランチのお店を決めて予約。帯広へ。
選んだのはシェマエダさん。もの凄く美味しかった、のひとこと。お勧めです。また行こう。
そこから糠平へ向かう。途中にも秋の美しい光景が続いて、車を停めては写真をパチリ。白鳥の群れにも出会う。北海道の素晴らしさはここにある。生き物たちが、木々が、人の手ではなく自然のままに生きている。三角△の世界ではなく、まる○の世界。シカク□の中にも入っていない。そもそも人間だってまる○の世界の住人。三角△を作ったのは誰。シカク□を作ったのは誰。人の心というところかな。

白鳥たち。動物園のオリの中で見るのではない、渡り鳥としての、あるがままの白鳥。当たり前の事だけど。

夕方宿に到着。ずっと来たかった中村屋さん。ここを復活させるストーリーを、確か昔のドキュメント番組か何かで見て、そのあとも知り合いのブログを読んだり、機会を伺っていた。やっと叶った。いいな、行きたいな、やりたいな、というのはこうして叶うものだ。想いがあれば。

ロビーに火鉢が3つ。韃靼そば茶が置かれて、網の上ではポテチがあぶれる。これが思いの外心地良い。ここでは葉書&切手のセットが3枚ももらえる。大きなスピーカーから流れる音楽を聴きながらのロビーが心地良く、ポテチとそば茶と片手に葉書を書いた。そのうち慌ててお風呂に入って、晩ご飯。こんな流れになった。
ロビー→お風呂→ご飯→露天風呂→ヒトリシズカ

広めの部屋に戻った時間はとても少なかった(笑)
ヒトリシズカは隠れ部屋。音楽を聴いたり、プロジェクターで映画を見たり、本を読んだり、お篭り出来る。
千と千尋の神隠し
を大きな画面と音響で改めて観た。心地良すぎて半分寝てしまってた。

フロントの方が音楽をやっていて、焙煎もやってます、という事で、彼の焙煎した深煎りの方の珈琲も飲んだ。美味しかった。
音楽堂の事を案内。行ったことが有ると聞いて嬉しくなった。是非また来て下さいねとお伝えする。どこに行っても音楽の話が出来ると嬉しい。


翌朝の朝ごはん、とっても良かった。小鉢からスムージーまで全部が美味しいって、初めて。晩ご飯と朝ご飯で食べたもののレシピが、宿のshopに置いてあった。沢山のスタッフさんがいる事で、細やかな楽しみが散りばめられている仕掛けを作れるのかもしれない。

郵便局まで歩いて葉書を出す。郵便局の玄関外に手湯があった。しほろの道の駅からしんむら牧場に立ち寄る。道の駅では野菜とシクラメンの鉢を買った。安くてびっくり。上士幌の道の駅は、新しくて綺麗だけど、冷たい空気感。注意喚起の音声が繰り返し流れて、全くリラックスも出来ない。リラックスして買い物して欲しいなら、やり方を変えた方が良い気がする。
しんむら牧場の道行きでは青空に紅葉が美しい。ただ見ているだけで呼吸が深くなるような心地良い景色。ここにずっと居たい、太陽の暖かい陽射しがあると、そんな風に思うんじゃないだろうか。縁側の猫のように。人には太陽が必要。太陽はみなもと。

三国峠経由で帰路につく。
またゆっくり歩いてみたいなと思う景色がいっぱい。カメラが欲しいなぁと、旅に出るたびに言ってる。
17時にはすっかり夜。暗くなるのが早いのです。真夜中のようでもある山の道。

北海道の森の夜は、基本的に人間のものではない、と感じている。森の精霊と動物や木々の時間。車で通る時、「夜分に失礼します」と心の中で挨拶を続けながら通る。
そんなこんなで、女子旅は終わった。
女子旅は、車の中もレストランでも、いつも会話が有るから何だか楽しいね。男性陣は無口な人が多いけど、是非ご飯の時くらいは向き合って会話を楽しんで欲しいなと思う。
旅、は遠くても近くても出来る。身体と心との旅だから、心が旅すればそれは旅になる。忙しくても、懐が寂しくても、行きたいなら行くべし。
経験は宝。
人生は冒険。
怖がってるうちに人生が終わってしまうよ。

人生を生きよう。道を拓こう。