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初めての〇〇

こんにちは、陽子絵画制作室です。先日入院したときのことを書きます。

健康診断で婦人科に問題が見つかり、病院で組織を取り詳しく検査することになった。

自覚症状は全然ないので意外だった。

組織を取る手術の前日から二泊三日の入院をする。勤務している学校の授業がない期末テスト期間に設定した。

一日目の朝は近所の川沿いに走って鳥を少しスケッチしてから朝昼兼用の食事を食べ、主人と病院に向かった。

まず手続き。4人部屋は明るくてきれいだった。

大きな窓越しにいくつも雲が浮かんでいる。

担当の看護師さんと山登りの話で盛り上がる。

同じ階のお風呂など施設案内と手術の説明をしてもらう。その後は夕食まで特にすることがない。

すでにおられた同室の方はすぐにカーテンを閉められてお話しできる感じではなかった。

持ってきた「播磨の街道」を読む。

速読トレーニングの練習をしようと思ったが、むずかしい漢字の言葉が多く、早く目を走らせて読むと全然意味が分からない。

速読はあきらめて普通に読んだ。

そのうち目が痛くなってきた。次の日手術なのでどこか落ち着かない気持ちもある。

そんなこんなで1日目は夕食をいただき入浴し9時に休んだ。

よく寝て2日目は6時に目が覚めた。

ベッドは東向きの大きな窓に面していて、朝日が射してきた。入院中はランニングもできないのでラジオ体操第一をする。

空を見ると上方に薄絹のような雲がかかっている。それが薄緑やピンクに見える。

これが彩雲だろうか? 

今日は絶食と聞いている。

家族待合室にお茶をもらいに行きしばしば飲む。夕方の手術まで時間がある。瞑想、読書、お腹がグーグー鳴るが修行のつもりでいると空腹にも慣れてきた。

ふと思いついてスケッチブックに入院日記を書き始める。

文を書くのなら絵も描こうと思い、描くものがないので自分の手をスケッチし始めた。自分の手を描くのも数ヶ月ぶりと気付く。

描き始めると、手で感情や様々なものを表すことができることに気付き面白くなってきた。

本も読みすすめると、地域の地名のいわれが分かり入院中に読破したくなってきた。

そうこうしているうちに手術時間が迫ってくる。点滴や術着やいろいろ準備していよいよ手術室に向かう。開腹手術でもなくほんの少し切るだけなのだが初めての手術は刑が執行されるようにドキドキする。もっと大きな手術を受ける人たちは勇気あるなあと思ったりする。

血圧計、心電図、血中酸素濃度計といろいろ取り付けてもらい背中から麻酔注射。

そして手術室にはオルゴールのBGMがかかり、部分麻酔が効いてきてだんだん感覚がなくなっていく。

麻酔が充分効いたところで主治医の先生「では〇〇手術を始めます」

看護師さん一同と私「よろしくお願いします!」

布がバーにかけてあり、自分から手術の様子は見えない。主治医の先生と看護師さん達5人がかりでどんどん手術は進むようだ。

意識はあり、時々押さえられるような感覚はあるものの痛みは全くなく手術の様子もうかがえない。機械の音などで推測するしかない。

1時間ほどで「終了しました」の声。無事終了したようでホッとする。切った小さな組織を見せてもらったりする。

手術が終わると看護師さんから思いがけず

「遅い時間なので病院の夕食は間に合いませんが2時間ほどしたら食べたり飲んだりできますよ」と言われた。

元気が出てきた。

ベッドのままゴロゴロ運ばれてナースステーションの前で母に会っておにぎりをもらった。病室で2時間ほど休んでいる間も看護師さんが点滴を取り替えたり、体温、血圧を何度もチェックしに来てくれた。その後おにぎりをよく味わって食べた。

夜中には麻酔がとれて歩いてお手洗いに行くことができた。

傷みもなく、翌朝には大体いつも通りに起きて動くことができた。

朝日を浴びながら朝食をよく味わい、多くの方々に支えられて快適に無事手術が終わったことに感謝の気持ちがあふれた。

同じ病室の方々も無事快方に向かわれるますように。

健康な日々の大切さと、生かしてくれている宇宙、家族、病院の方々のありがたさを改めて感じた2泊3日の経験だった。





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