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「夫唱婦随」から「婦唱夫随」の時代へ

今日は早朝から日差しが強い。梅雨明け、したような気がする。したんですよね、きっと?

「暑い。スッキリしたい!」と思ったのは、シャーリーズ・セロンがinstgramで、『マッド・マックス 怒りのデスロード』で坊主頭にした時のバリカンシーンを観たからかもしれない。「一生に一度は坊主にしてみたい」という思いが私にはあって、その衝動がうづいてしまう。

ちなみに、こちらを今、投稿した理由は、L.Aで、『マッド・マックス』をドライブインシアターで観る、シャーリーズ・セロンがホストを務めるイベントがあるから、ということが理由らしい。セレブリティだけではなく、誰でも参加でき、参加費は$1000。売り上げが、シャーリーズが運営するアフリカの福祉団体に寄付されるようだ。

そんなシャーリーズ姐さんが、下ネタと言えば(!?)のセス・ローゲンとタッグを組んだラブ・コメディの『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』。昨年のアメリカでの公開時での評判もすこぶる良く、日本で年始に公開された時、「観たい!」と思っていたのに、あっという間に公開が終了してしまい見逃していた。

amazonで配信がスタートしたので、観てみた。

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STORY
シャーリーズが演じるシャーロットは、大統領になることを目指す国務長官。セス・ローガン演じるフレッドは、フリーのジャーナリスト(シャーロットは、フレッドの初恋の相手)。ヒョンなことから、フレッドがシャーロットのスピーチライターになる。そして、二人の距離はやがて縮まって……。

冷静に考えれば「(タイトル通り)ありえないでしょ!」と思えることの連続なのではあるが、それをそうとは感じさせない自然さがこの映画の最大の魅力のように思う。これまでにも男女逆転させて、女性をエンパワメントしてきた作品はいくつかあったが、今作は、そのあり方がいたって自然。鑑賞中、ずっと笑いながらも、一方で「時代は、こういう作品に違和感を感じさせないところまできているのだな」という感慨深さもひとしおだった。

現代版『プリティ・ウーマン』というキャッチフレーズもあるようだが、あの時のジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの男女を単純に逆転させただけではこの映画にならないはずである。今思い返せば、リチャード・ギア演じるエドワードには、かなりイラッとさせられる言動が多い(当時は全くそう思わなったのだけれど!)。時の流れよ!

「夫唱婦随」という言葉があるが、今作は「婦唱夫随」映画なところが愛おしく、男の沽券というものから解放されている(『プリティ・ウーマン』のエドワードの真逆な)フレッドに、現代女性は「これが本当に私たちが求めている王子様!」とウットリするところまでには、時代は進んでいるのではないか。私はそんなことを思うのだった。

トランプ大統領が誕生しなかったら、世界はきっとこんな風になっていたのかもしれない。そんなことを彷彿とさせる描写も多分に含まれており、一方で、軽妙なカルチャー小ネタもふんだんに盛り込まれ、そして、もちろんセス・ローゲンな下ネタも。いろんな角度から楽しめる一本かと思う。

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全くの余談だが、『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』を観て以来、ソウル・グッドマンを演じたボブ・オデンカークは出てくると、なんだか嬉しくなってしまう。『ストーリー・オブ・マイライフ』の時もそうだったのだが、今作は、”いかにも”な役すぎて、それだけで嬉しさ倍増であった。

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今日の一曲

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