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人間は「臨場性」に欲望する

久しぶりに出勤。同僚と画面越しではなく、職場でリアルに対面する。ほぼ1ヶ月ぶりの対面となった同僚が多かった。

たった一ヶ月の間でこんなにも懐かしさがこみあげてくるものなのか!

オンラインでは対面していたはずなのに。妙にテンションが上がり、「懐かしい! 嬉しい!」と思う気持ちとともに、久しぶりに心身が奥底から駆動するのを感じた。

人間関係とは何か? 「直接会う」という臨場性とはなぜ必要なのか? 臨場性を「暴力」「欲望」「関係」という視点で解説されている、数日前の精神科医の斎藤先生のnoteに思いを馳せる。人間は他者から「臨場性の暴力」に晒されることによって、やる気を引き出されるようだ。

安定した意欲の回復には、繰り返し「臨場性の暴力」に曝される必要があるのだろう。欲望の起源は他者であるとして、欲望の活性化をもっとも促進してくれるのは暴力だ。もう少していねいに言い直すなら、「臨場する他者からの、ほどほどの暴力」ということになる。

昨日は、約2ヶ月ぶりに対面でのタレントさんのインタビューも。この数ヶ月ZOOMを駆使して数名の方にインタビューをさせていただいたが(これはこれで、かなり濃厚なインタビューにはなったけれど)、やはり対面に勝るものナシ。

これも、斎藤先生曰くの「臨場性」で説明がつく。

対話と関係性が実現するため、すなわち非対称性を実践するためには、そこに身体を持ち寄ること、すなわち「臨場性」が欠かせない。なぜか。人間関係の非対称性は、身体抜きには成立しないからだ。

私はやっぱり「人に会う」のが好きだと実感。アフターコロナのテレワーク推進には大賛成ではあるが、自分に最適な「臨場性」の取り入れ方を模索していかねば、とも思う。

※リモートワークについて語られているだけの文章ではなく、全米の抗議運動についての論考へと発展する。痺れた! ぜひ、全文お読みいただきたい!!

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