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“文豪プレイ”、改め“編集者プレイ”? 毎日「書き続ける秘訣」のようなこと

遂に関わった書籍『今日の買い物』が発売された。学生時代に愛読していた雑誌の編集長だった岡本仁さんとその奥さまである敬子さんの共著だ。

岡本夫妻のインタビューに立ち会った。その冒頭で岡本仁さんは、

ポラロイドカメラで写真を撮り、原稿を書いてと、制作もほぼ自分でこなしていました。だから、それ以外の仕事も含めると、毎月、結構な量の文章を書いていたんです(中略)仕事の負担が少なくなって嬉しい……かと思いきや、何だか寂しくなってしまったんです(笑)。『ああ、僕は書くことが好きだったんだな』と。

と語られた。あまりに私がこのnoteを書き始めた気持ちと(境遇は違えど)同じでニマニマしてしまった。

岡本さんも「毎日一本」の投稿を自分に課していたと知る。続けるために、自分は文豪だと妄想していたと言う。

文章量を増減することなく毎日同じようなボリュームで書いていこうと自分にルールを課しました。たとえば新聞に連載小説を抱えている文豪にとっては毎日が締め切りです。『そういう文豪なんだ、俺は』と思って、妄想プレイを楽しんでいました(笑)。

「なるほど」と膝を打ち、私も、なんとなくただ今、“文豪プレイ”を進行中である。文字数も文体も、テンションも、内容もバラバラだけれど(苦笑)。

けれど、よくよく考えると、私は職業が編集者なので、自分で自分にとりたててている気分に近いことに気づく。「先生の感じたままで!」「先生のお人柄そのままがいいんです」とか、通常フィクションを書いている作家先生に、自分ごとをリラックスして書くよう、鼓舞し、励まし続ける編集者気分。で、脳内文豪の自分が「こんなんでよいか?」と脳内編集者に問いかける、とでも言おうか⁉︎

とりあえず連続60日は続けられているので、脳内ロールプレイによるとりたては成功しているもよう(笑)。






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