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ベテランと若手が入れ替わる時

「体力の限界」そう言って千代の富士は引退をした。それを決意させたのは、17歳の年の差があった当時アイドル的人気を博していた貴花田との初対戦後。

もちろんスポーツ界ではないし、引退を願っているわけではないけれど、2週間前の『ワイドナショー』での松本人志さんとEXITの兼近さんのやりとりには、あの時の千代の富士×貴花田の一戦を彷彿とさせるものがあった。お笑い第七世代の台頭は著しいが、「あ、完全に入れ替わった!」と、その瞬間を目撃したようで日曜日の朝に軽い興奮を覚えた。

ユーザーの伸びを牽引するのが、ニュースチャンネル『ABEMA NEWS(アベマニュース)』だ。平日夜9時からの看板情報番組『ABEMA Prime(アベマプライム)』のほか、緊急の記者会見はノーカットで放送。「何かあったらアベマを見るという視聴習慣を作り出すことができた」(藤田社長)。

アプリをダウンロードしたまま放置していたアベマTV。ニュースに力を入れることによって躍進を遂げたという記事を読み、木曜日にEXITがMCを努めるニュース枠があるので、昨夜見てみた。

時々で気になるニュースを取り上げ、専門家の方々の意見を丁寧に聞いていく構成のようだ。

(以下は記憶で書いているため、細かい部分の精度はご容赦ください)

昨夜、その中で「管理職は負け組? 新常識を生きる人の仕事観」というテーマを取り上げていた。専門家の方が「これまでの管理職は、皆を率いて、自分で方向を決めて統率しているイメージ(例えば、ドラクロアの『民衆を率いる自由の女神』のような)。これからは先頭に立ちつつも、皆の方を向かって招き入れるようなイメージが求められている(サザエさんのエンディングで、先頭を歩くサザエさんが後ろに列をなしている家族に向かって招き入れるジェスチャーをしているが、そのイメージだと、専門家の方は言っていた)」と言った。

兼近さんはそれを聞き、「迎え入れるのでもなくって、リーダーはいちばん後ろにまわって、前を進む部下が転んだり、つまずいたりしたら、そこに近寄って行って手を差し伸べてくれるのが、僕のイメージですね」と言った。

別の専門家の方が、「EXITが売れる理由がよくわかるよ。今、若者は一緒に悩んでくれる上司を求めているから」と言い、スタジオは盛り上がっていた。

個人的には、兼近さんの言うリーダー像って、実は、フォロワーシップ力が抜群の相方のりんたろー。さんなのではなかろうか、という気もしてくる(これは長くなりそうなのでまた今度)。

とにもかくにも、若者の感性を的確にとらえ、きちんと代弁するEXIT。評論家の佐々木敦さんは以下のように言っている。

ちなみに、アベマTVを見ていたら、以下のアンケートがポップアップされた。

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35歳以上がざっくりと括られている!  

 もう、本当にそういうことなのだ。ベテラン世代は、兼近さんの言うリーダー像を模索したほうが良さそう。これまでも感じてきたことだけれど、それを決定的なものとして受け止めた夜だった。

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反人種差別運動の抗議デモが暴動に発展しているミネアポリスが非常に心配だ。



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