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フェスができないこの時期に。おうちで、コーチェラ‼︎

「フェスを中心に1年がまわっている」と思われるくらい、我が夫婦はできるかぎりフェスに赴いている。今年は、いくつ開催されるのだろうか……。

現在、世界で一番有名なフェスと言えば、アメリカの野外音楽フェス「コーチェラ」だろう。その20年間の軌跡を追った「Coachella:20 years in the Desert/コーチェラ:砂漠の20年」が今朝、YouTubeで配信された。


世界の音楽シーンの流れを俯瞰から見るように構成されている。自分のこれまでの音楽体験にも大いにシンクロ。朝、ボーッとしながら観ていたせいもあるかもしれないが、途中、マドンナのアゲアゲ『Hung up』からの、エイミー・ワインハウスがまだ新人として小さめなステージにたっているシーンで目頭が熱くなる。たぶん、思い入れのあるアーティストが必ず何組かは出てくるはずなので、人それぞれ胸熱ポイントがあると思う。

この20年、ストリーミング配信が始まり、CDの売り上げが激減し、フェスバブルが起こった。それが飽和を見せてきていた今、「人が集まる」ということの自粛を促されているのは何かの啓示なのか。「このアーティスト好きだったな〜」というノスタルジーはもちろんだが、「フェスは、音楽業界はどこへ向かうのか」という大きな疑問も沸き上がる。時代のうつろいに朝から思いをはせた。

余談だが、フェスの飽和、そして終焉を予感させるようなドキュメンタリー『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティ』もお時間あれば是非。



コーチェラ20年ドキュメンタリーの、オチを言ってしまうようで恐縮だが、2019年のコーチェラ、いや音楽界の象徴は、ビリー・アイリッシュではなく、カニエ・ウェストのサンデーサービスなんだよな、と。

カニエは、ゴスペルに自身が癒されていることも公言しているうえ、毎週行っていた日曜礼拝の回数を減らし、聖歌隊とともに福音を広めるべく世界中を旅する予定だと発表していた。もちろん、このコロナによって引き起こされている状況を予見していたわけではないのだろうが、なんという先見の明であろうか。ちょっと常軌を逸している。


と、いろいろ考えさせられる20年ドキュメンタリーであるが、そのままの流れで、ビヨンセの2018年のコーチェラでのパフォーマンスに焦点をあてた『HOMECOMING』をもう一度観たくなったので、午後に観よう(いつ観ても、元気をもらえる!)。


ちなみに、エンドロール映像では、20年間にステージに立ったアーティストの誰がピックアップされているか。ぜひ、そちらも楽しみに。私は、もう、感無量であった。

コーチェラ開催予定だった来週末には、COVID-19連帯対応基金のために、レディ・ガガ、ポール・マッカートニー、ビリー・アイリッシュらのパフォーマンスが生配信される予定だ。

コーチェラのステージ会社が新型コロナ患者用の仮説点と設営に乗り出したとのニュースも。

今年のコーチェラは10月に開催が延期されている。

断言する。

フェス会場で人が集った光景を観ただけで、私はきっと泣いてしまう。

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