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ただ商品を出しても売れない時代へ

活動家としても活躍するエマ・ワトソンが、「グッチ」や「サンローラン」「バレンシアガ」などを傘下に持つコングロマリット、ケリング社の取締役に就任、というニュースが飛び込んできた。さらに、サステナビリティ委員会の会長も務めるという。

ストイックな活動を続ける彼女のリーダーシップ、そして、何より世間への知名度(インパクト)がある彼女を取締役に据えるという決断に、「もう、世界はこっちに大きく舵をきるのだな」と。

これまでの主な活動
・男女平等の推進に男性を巻き込むことを目指したイニシアチブ「HeForShe」をローンチ。
・アパレルブランドのサステナビリティに関する評価を消費者が調べることができる携帯アプリ「Good On You 」のサポーター

ケリングの動きはいつでも強く、迅速だ。

ケリングがサステナビリティに取り組んだのは業界の中でもいち早く、2000年に入ってすぐにPPR(のちのケリング)が社会責任と環境責任をグループの事業活動の中核に据えている。

ケリングのサステナビリティの取り組みといえば、“人々”と“地球”を2大テーマとし、環境負荷の削減や自然保護活動、人権問題など「グッチ」が取り組む活動を紹介する、ウェブサイト「グッチ エクリブリウム(GUCCI EQUILIBRIUM)」が思い浮かぶ。

今月にはinstgramも開設された。

グッチはクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレがコレクションの発表を年2回にし、これまでの慣習には一切とらわれないという考えを発信した。

グローバル企業が、いち個人である(ただし、熱量を持った)クリエイターや活動家、インフルエンサーの声を吸い上げ、会社の理念と統合していく柔軟性を天晴だな、と私はこの時代のうねりを眺めている(眺めているばかりでは意味がないのだが)。

個人のパワーが社会を変えるかもしれないと感じさせるブランドも続々と登場し始めている。

ハリウッド俳優ウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミスが創設したミネラルウォーターのブランド『JUST WATER』が、いよいよ日本に上陸した。従来のマイクロプラスチック製ペットボトルがもたらす環境破壊問題に一石を投じる商品として、世界的にも注目を集めている商品。

ローラは『STUDIO R330』をローンチ。

運動は運動で別のもので、仕事は仕事。でも、もっとこれがミックスして皆が体を鍛えることの大切さを知ったら、もっと世の中がポジティブになって楽しくなるんじゃないかなって思って。

日本は、サスティナビリティに着目したブランドがこの1年くらいでどんどん産声を上げているのが特徴か。

最近でいうと、資生堂のBAUMに注目している。

樹木の恵みを享受するだけでなく、植樹活動によって資源を循環させることのできる資生堂の新スキンケアブランド「BAUM」。

以下、日本のサスティビリティに対する消費者意識調査も興味深い。

私のメモ帳のようなnoteになってしまったが、2020年にこのような動きにきちんとコミットしていたかどうかは、今後、企業にとって大きな分岐点になりそうだな、と推測している。

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