冬は枕元に教材を置いておいた方が良い
11月になり、いよいよ受験本番まで、2ヶ月となった頃であろう。
朝早く起きて勉強したいが、寒くなり、中々布団から出られないという人も多いのではないか。
そんな時、私が受験生時代にやっていたことは、枕元に教材を置いておくという方法だ。
変人だと思われるかもしれないが、具体的に内容を話していく。
私も、寒い時期に布団から出るのに苦労した。
どうやったら布団から出られるのかなと考えていた。
そんな時、布団から出るのではなく、布団に入ったまま勉強はできないかと考えた。
かっこいい言葉を使えば、逆転の発想である。
枕元に教材を置いておけば、顔と手だけ外に出すだけで、布団から出ずに勉強をできるのではないかと。
私自身、起きてから1時間は暗記物を勉強していたので、そのままのことを布団の中で行っていた。
英単語、英熟語、古文単語、日本史一問一答、漢字などを1時間やってから、布団を出て、演習問題を解いていた。
大体1時間くらい経つと、体が寒さに慣れてくるので、丁度良かった。
この1時間は今考えると、非常に大きかった。
まず、1日単位で考えると1時間であるが、1ヶ月単位で見ると、30時間多く勉強していることになる。
そして、朝に暗記物を勉強することで、後から行う演習問題に活かすこともできた。
朝出てきた単語や用語だと気づくことで、記憶の定着に繋がった。
これが主な内容である。
塾講師時代、この話を生徒にすると、大体笑われる。
「この人、変人だ」みたいなリアクションである。
変人というのは否定しないし、できない。
しかし、寒さという壁に立ち向かうことができたのも事実である。
この方法が100%正しいというわけではないが、大事なのは今ある環境で、どのような工夫ができるかである。
受験生の環境というのは千差万別である。
あの子の方が良い環境だなと比べたら、キリがない。
変えることができる環境もあれば、どうしても変えられない環境もある。
そこで、変えられない環境に対して、どのような工夫で乗り越えられるかが重要になってくる。
環境のせいにするのは簡単だが、それだと成長にも限界がある。
受験勉強で養われる力というのは、そのような考える力も含まれているかもしれないと思う。
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