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転職をする時、何年働いたらキャリアとして認められるか。

今日は
「会社に何年くらいいたらキャリアと呼べるのか」
について私なりの意見を書いてみます。
結論から言えば
「3年間継続して働かない職歴は経歴ではない」
ということです。
よく2年や1年間だけ働いて転職を繰り返している方がいますが
私が大手証券会社にいたころ、人事部に教えていただいたのは
「3年間続けて働いてはじめて」キャリアになる、ということ。
例えば
●●大学卒業
A社勤務 1年半
B社勤務 2年間
C社勤務 4年間
D社勤務 2年半
という職歴で大学卒業してから10年経っている方の職歴は
C社の4年間だけしか換算されません。
新しく転職した会社は4年だけ職歴を換算してくれて、5年目の社員としての給料と職責で働く、
ということになります。

転職した会社が非常にトラディショナルな企業と仮定した場合の話です。
アルバイトでも契約社員でも社員でも皆同じです。

日本の会社の場合、大学や専門学校で学んだ内容は
「適正」があるかどうか。(笑)
適正とは入社した会社で働き続けることができる忍耐力があるかどうか、
程度の事です。
調理や製菓の専門学校の様な技術を教える学校の卒業生ですら
伝統的な職場では
3年経たないとちゃんとした仕事は
させてもらえないのが現状です。
私のいた証券会社は覚える事が多く(笑)
3年くらいしないと専門用語すらわからない状態でした。
つまり3年経たないとスタートラインにすら立てないという事です。
ちゃんとした仕事では。ということです。
(もちろん時代も違いますし、職種や業界によって違いますが、
 ノウハウや知識を必要とする高度な仕事ほど修行年限は長くなるのは当然です。)
日本の企業はとにかく転職を嫌います。
(時代は変わりましたが、それでもやはり嫌いです。)
普通、キャリアについては
3か月で自分の所属する部署がわかり
3か月で会社がわかる
そして
10年で業界がわかる
と言います。
ですから3年働いただけでも
自分の会社がどんな事をしているのか、
自分の会社全体の人間関係くらいはわかっても
自分の働いている業種や業態についてはわからない。
ですからやっぱり日本の会社は10年くらいいないと
1人前ではない、
ということですね。
勤務年限が短いと
根気、忍耐力が足りない。
人間関係の構築が下手なのでは。
コミュニケーション能力に問題があるのでは。
自分勝手な働き方をしてきたのでは。
自分で辞めたなら辞めたで、仕事を放りだした。
会社からクビになったらクビになったで役に立たなかったから、と 
ネガティブな印象になります。
もちろんそうでない業態や業種もありますが、
今回は私が知っている大手や私の周りの大手企業さんの
キャリアに対する考え方を書いています。
日本の会社の場合は、大学や専門学校の様な
高等教育の場面では
ほとんど役に立つ知識は教えてくれず、
戦時中1941年に始まった4月新入社員が新卒を一斉に採用する、という仕組みの中で
完全に企業主導で新入社員教育によって会社で必要な知識を教えます。


例えば私は証券会社に新卒で就職しましたが、
「証券論」の様な大学で学んだ内容は何一つ役に立ちませんでした。(笑)
私が持っている証券関係、金融の知識は
会社に入ってから勉強したものです。(笑)
最後にちゃんとした会社、と私が言っているのは、
伝統的にステータスが高い会社のこと。
大手企業などがこれに該当します。
私の今やっているベンチャー企業はこれには相当しません。(笑)

ベンチャー企業はお金がなくて、新卒ではなくて
即戦力の転職組を欲しがります。すぐに役に立つ人財が欲しいわけですね。特徴は入社して数年ぐらいでは一人前になれないくらい
業務の専門知識が必要な会社の事です。

よく言われる言葉で

3日働いたらすぐには辞めない。

3か月働けたら3年働ける。

3年働けたら10年働ける。

10年働けた人財は定年まで働ける。と言います。


ですから企業人としてキャリアを積みたいのなら、
3年間は石の上に座ってでも頑張ってみることをお勧めします。
20年、30年後に効いてくるのがキャリアです。
それでは。

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