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「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方(橘玲)」①

橘玲(たちばなあきら)さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」から、漫然と働くサラリーマンの末路を今日は見ていきたいと思います。まずは、本書の抜粋から。

日本の会社がスペシャリストを育ててこなかったのは、できるだけ社員を会社に依存させるためです。高い専門性を持てばどこでも働けるようになって、人材への投資が転職という「裏切り」で無駄になることを恐れたのです。

これを読んで背筋が凍りました。確かに会社で言われた仕事だけ闇雲にやっていても、身につくのはその会社内でのみ通用するスキルのみです。そして、その会社員の末路をこう語っています。

中高年のサラリーマンが抱える問題の本質は、労働市場で客観的に評価される一般的技能が欠如していることです。
企業特殊技能しか持たないサラリーマンの人的資本は会社を離れるとゼロになってしまいます。
会社にいわれるがままに漫然と働いていると、いずれこの陥穽に落ちることになります。日本的雇用慣行のこうした残酷な構造に自覚的でないとらサラリーマンという生き方は40代を過ぎたあたりから、とても苦いものになってしまいます。
いまや多くのサラリーマンが、人的資本を枯渇させた状態で労働市場に放り出されてしまいます。

このメッセージを読むと胸が苦しくなります。会社というのは怖いもので、職場に毎日行けば自動的に給料が振り込まれれるので、気付くと漫然と働いて、目の前の仕事をただこなすだけのマシーンと化しています。

そうなると企業特殊技能しか身につきません。一つ一つの仕事の中にも、他の業界、他の職種で通用するためのこのスキルを鍛えるんだ、というテーマを持って取り組む事が大切そうですね。

1仕事1テーマ。ただ目の前のタスクをこなす事だけから脱却して、一般的技能を身につけていきたいと思います。


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