結婚2年目、妊娠をした②〜セックスレスの話

今度こそ。と思ってはいるのだけど、実際、なんとなく、また生理きちゃうんだろうな。という感覚が毎回あった。わたしはもともと期待が裏切られたときに傷つきたくないがために最低最悪の事態を想定しておく癖のある人間なので、どうせ今回も妊娠なんてしてないんだ。と、防衛本能上考えるのは自分にとってごく自然なことなんだけれど、今回の「どうせ生理きちゃうんだろうな感」は、そんな強がりで思い込んだものではなく、心からの感覚として感じられていた。そして実際、きちんと生理が来た。

話は少し戻るが、3月からコロナウィルスの影響で仕事が在宅勤務になっていた。普段通勤に往復3時間かけ、まあまあ忙しくフルタイムで働いていたわたしにとっては、通勤時間がなくなるだけでも心に余裕ができた。人と話すこともあまり得意ではないので、出勤して誰かと話さなくていいというのもわたしにとってはとてもいい環境だった。イライラすることも減り、最近疎かになっていて罪悪感を感じていた家事もしっかりこなすことができるようになった。コロナのことは不安だったけれど、感染予防をしっかりして、自分なりに「悪くない」生活を送れていたとおもう。

突然だが、妊活を始めるまでわたしたち夫婦はセックスレスだった。夫婦仲もいいし一緒にも寝ている。だけど、する気が起きなかった。向こうは多分したかったんだとおもう。わたし側の問題だ。なんというか、30歳を超えて、性欲がなくなってしまった。別に主人相手じゃなくても、誰ともしたいと思わない。(それは普通のことか。)だから、子づくりのために一念発起したものの、正直その行為自体が面倒くさくて仕方なかった。一応排卵日に合わせて計画はするのだけど、気乗りせずスキップしてしまうこともあった。だって、全然気持ちよくもないし、下手したら前戯に関しては不快な感じすらした。さっさと挿入してイッてくれ。と毎回思っていた。(彼の名誉のために言っておくと、下手くそとかそういうことではない。とおもう。たぶん。)仕事をして疲れて今すぐにでも眠りたいという気持ちの時にするそれはもう、義務感しかなく、スキンシップとかコミュニケーションとかそういう種類のものですらなかった。一応わたしも申し訳ない気持ちはあったので、なるべく面倒くさい感を出さないようもちろん努力はしていたけれど、伝わっていたとおもう。ごめん。
で、何が言いたかったかというと、在宅勤務になり心に余裕ができたことで、子作り行為が滞らず行えた、ということである。面倒くさいことにはかわりなかったけど、決めた日にはきちんとした。これは今回妊娠に至った妊活において、とても重要な要素だったとおもっている。
ちなみにあまりにも面倒くさかったので最後の方は妊活用のローションを使っていた。とても便利だったし、一応精子が子宮に届くのをサポートするという機能もついていた。真偽のほどはよくわからないけれど、まあそういう商品だった。よかったら使ってみてください。

しかし無事妊娠したところでセックスレスがゆゆしき問題であることには変わりない。正直妊娠がわかったとき、もうこれでセックスしなくてもいい、よかった。という気持ちになってしまった。でも、”人間にとっての”セックスって子作りだけが意義ではない。むしろそうじゃない側面の方が、夫婦関係にとっては重要じゃないだろうか。ちがうかな。
いずれにしてもこの問題にはこれからも真摯に向き合っていかなくてはならない。アウトソーシングされても嫌だし、それで離婚する夫婦もいると聞くし。
ちなみにキスもあんまりしてません。この間、逃げ恥の再放送を見てキュンとしたその勢いで久しぶりにしました。

続く


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