長距離走が苦手だった私がなぜマラソンを走ったのか。横浜マラソンnote担当が書きました
横浜マラソンnoteをご覧いただきありがとうございます!横浜マラソン組織委員会事務局のnote編集担当です。
今回は私のマラソン初体験について、ここで共有しようと思います。
これまで走ることに興味が無かった方や参加を躊躇されていた方にとって、今回の記事で少しでもマラソンに興味を抱いていただけたら嬉しく思います。
ランナーの気持ちは、ランナーにしかわからないのでは?
今でこそ、フルマラソン大会に何度か挑戦した私ですが、もともとマラソンが好きなわけでも、得意だったわけでもありません。むしろ、長距離走は昔から強い苦手意識を持っていました。自分には一生縁のないスポーツだと決めつけていたんです。
では、なぜマラソンに挑戦しようと決意したのか。
それは、現在の職場に配属が決まったことが最大の理由です。
配属された当初、私はマラソンに関する知識が乏しく、仕事を進めるにあたってランナーに喜んでもらうためにはどうすればいいのか、悶々と過ごす日々を送っていました。
まず自分がマラソンを体験しなくては、わからないことがあるかもしれない。マラソンを体験すればもっとランナーの気持ちを理解できるかもしれない。だから参加を決意したのです。
生まれてはじめて、インターネットで各地のマラソン大会を検索し、慣れない手つきでエントリー手続を行ったあの日のことを今でも鮮明に覚えています。
前半は調子よく走ったものの…
大会当日、眠たい目を擦りながら現地へ足を運びました。すでに会場は大勢のランナーで埋め尽くされ、マラソン大会ならではの雰囲気を肌で感じました。
準備を整えていざスタート地点に立つと、これから始まる挑戦に向けて鼓動が高鳴り、じわじわと緊張感が高まっていきます。
スタート号砲が鳴ると「もう引き返すことはできない」のだと実感し、思わず心の中で弱音を吐いてしまいました。
いざ走り始めてみると、これまでの練習ではバテてしまったはずの走行距離に達しても、まだ走り続けることができ、普段とは違うと感じました。
いわゆるランナーズハイの状態になっていたのか、もしくは大会の雰囲気や周囲から聞こえる熱い声援により気持ちが高ぶっていたためなのか、体の内からエネルギーが沸々と湧き上がってきました。
…しかし、マラソンはそう甘くはありませんでした。
走る距離を重ねるにつれて徐々に身体は疲労が蓄積し、精神的にも負荷が掛かりだんだんと平静ではいられなくなってきました。
折り返し地点頃には、前半までの威勢とは裏腹に一気にペースダウン。
これは完全な練習不足であるのと、周りの応援に気分が高揚してしまい、ついハイペースで走ってしまったことが原因でした。
マラソンは長丁場のスポーツ。自分のペースを忠実に守って走り続けることがとても大切であることを痛感しました。
全身が筋肉痛に見舞われながらも何とか気持ちを立て直し、無事に完走した瞬間の喜びは一言では表現できないくらい格別でした。
道中は何度も心が折れかけたのに、フィニッシュした瞬間にこれまでの苦労が一気に吹き飛ぶかのような感覚になりました。
-また走りたい-
しばし落ち着いたころに思い浮かんだ気持ちはコレでした。マラソンとは不思議なスポーツです。
走った人にしか見えない景色
マラソンは幅広い年代に支持されている生涯スポーツの一つです。
本人が努力した分だけ結果に繋がりやすいスポーツであるため、そこにやりがいを見出す方も多いのではないでしょうか。
しかし、自分の力だけではなく、大会ボランティアや沿道の応援者など周囲のサポートにより苦難を乗り越えられる場面も多々あるかと思います。
私の場合、ボランティアの懸命なエールに気持ちが奮い立たされ、また沿道からハイタッチで手を差し伸べてくださる応援者との触れ合いがとても楽しく、現地の人たちの温かさにとても勇気づけられたから、完走することができたのだと思います。
マラソンは、苦難を乗り越えた人にしか訪れない幸福感をもたらしてくれるスポーツです。まだ未体験の方は、勇気を出して一歩踏み出してみてください。きっとあなただけの新しい世界が広がるはずです。