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道具改革やスタッフ増員、アップデートし模索し続けた2023年

書きたいことが山ほどあるのに、どこから書き始めたらいいのか分からず、はや半年が経っていました。考えなんていつになってもまとまらないから、途中経過でもいいや!と思い、書き始めています。


YOKO BAKESをアップデートした2023年

「自分にも労働の対価を支払いたい!」と意気込んでスタートした2023年。2022年の決算の結果を元に、新たな目標を決めて走り出した去年の1月。税務署関係の仕事から、レジの導入、カード&QR決済の開始、フープロやナイフなどの一切合切の道具の見直し、ついにはパソコン2台とプリンター、最後には掃除機(ダイソンのモップ付きのやつ!)で締めくくりました。それだけでなく、スタッフは1人から3人の3倍になり、やるやる詐欺で2年間やり過ごしたオンラインショップも8月にはスタートさせました。

短く書けばこんな感じの2023年でしたが、出だしはトラブルからのスタート。一時は営業を続けられるのか心配したほどでしたが、「こんなことでやめてたまるか」という火事場の馬鹿力みたいなのが働いたのか、それが逆に改革を進めて行くエネルギーに換算されたのかな、と思っています。

そんなトラブルも1年経った今ようやく収束し、先日は新しい柱の工事を終えて、やっと、やっと、1年を終えた気持ちでいます。

1人で焼き続けるか?チームで作るか?

2023年を詳しく書くと長文になりそうなのですが、色々あった中でも大きなターニングポイントとなったのが、スタッフの増員だったと感じています。1月から道具改革をぐいぐい進め、1人で焼ける量はぐんと増えました。効率も良くなったし、1回に焼ける量も増えました。そして、4月には、「もうこれ以上は伸びないな」というところまで来ていたように思います。

売り上げも、もちろんその分伸びました。ただ、身体が、しんどかったのは正直なところです。1~2か月はこれでOKでも、これを3か月、半年、続けられるかどうか?答えはNOでした。

私に与えられた選択肢は2つ。1人で焼き続けるか、チームを作るか。

前者であれば、現状維持のまま。好きな時に、好きなだけ焼けばいい。誰かを雇用することで付随する義務や、超絶面倒くさい人事労務作業もない。人に気を遣わず自分のペースで出来るのだから、「自由にやりたい」という理由で始めたお店なら、その方がいいような気もしました。

だけど私は、殆ど迷わず、後者を選びました。

そして、自分の気持ちの中で、「誰か製造補助が欲しい」と思った時に、そんな方が現れ、雇用を決意。冬に不定期で始めた土曜日営業を、毎週に切り替えることに決め、土曜日の店頭スタッフも募集しました。週末に自治会の仕事がある私は、1日不在になることがとても不安でした。でも、チームを作っていけばきっと大丈夫、そう信じてスタッフが1人から3人になったのが、2023年の5月です。

当初は教えることに不慣れで、マニュアルもゼロから作る、そんな状態でした。「良いリーダーでいなくては」と肩に力が入りすぎて、最初は楽になるどころか、どっと疲れる日々。でも段々と自然体でいられるようになってきて、そんなに完璧なリーダーを目指さなくてもいいんだ、と徐々に自分を解放させてあげられたような気がします。

スタッフを増やすも閑散期に突入、どうする?

5月の母の日が終わると、コロナが5類になり、そこから一気に閑散期に突入しました。2年目までは経験したことのない経営の低迷に、心が折れそうになる日々。営業日もスタッフも増やしたのに、どうするの?と自問自答し、ある夏の日は、売れ残ったケーキをどっさり紙袋に入れて帰る途中、暑さと疲労とケーキの重みで、座り込んでしまったのを覚えています。

そんな中、2023年のもう1つの大きなターニングポイント、オンラインショップをスタートさせることとなりました。

当時働いてくれていたスタッフの支えもあり、写真を撮ったり、箱を準備したり、送料を設定したり、お盆休みなんてどこ吹く風?状態。箱にどうやって入れたらいいのか?何を一緒に入れたらいいんだろう?お便りとかも付けたい!等々、台風の様なスピードで作り上げたオンラインショップは、開始から多くの方にご利用いただき、今なお成長し続けています。

スタッフがいたらこそ乗り越えられた

待ちわびた秋は、モンブランタルトに始まり、やっと出てきた紅玉のタルト。涼しくなってここからがお菓子の季節、と張り切るものの、ジャム作りで苦戦したり、タルトがうまく焼きあがらないなど、最初の2年はすんなりと出来たことが全然出来ない。息子の入院と、私の疲労の蓄積も重なって、10月には一度お店を休みました。

11月には急なスタッフの離職もあり、一瞬頭が真っ白になりました。まだ夏の疲労が拭いきれていなかった私。この際、1か月くらいお店を休もうか、とも思いましたが、力強いスタッフ2人がいる。キャロットケーキだけでもいいから、細々とでもいいから、続けてみるのはどうだろうか?ということで、そこから年末までは営業を続けることができました。スタッフがいたからこそ、乗り切れた秋だと思っています。

私にとってスペシャルな12月は、そんなこんなで、とても絶好調とは言えないコンディションで迎えることとなりました。1年前のクリスマスは、大盛況に終わったものの、1人で出来る範囲の最大限をやって疲れた記憶があります。自分の振り返りノートに「お菓子作りが楽しいことを最優先にすること!!! 焼いて嫌になるくらいなら、焼かないこと‼」とお叱りの言葉が書いてあったので(笑)、今年のクリスマスは「私にとって、クリスマスの時期に大切なことを、何よりもいちばん大切にする」を最大の目標に12月を過ごしました。

「繁忙期」「かきいれどき」などの言葉が飛び交う12月。2023年、私が一番大切にしたかったものは、「お菓子を焼く時間と、その時の気持ち」だったように思います。それは今でも、いつでも、変わらないのですが、新しい製造補助のスタッフと、一緒に教えながら、話ながら、前年よりも穏やかな時間の中で作るキャロットケーキやミンスパイは、格別に優しい味がしたと思っています。

そして、2023年は、年末最終の営業日を終えても、「もっと焼きたいな~」という気持ちが湧いてきました。1年前は「もう嫌!」状態になり、私にとっては、それがとても悲しいことだったので、「これだけ焼いたけど、やっぱりお菓子作りが好き」という気持ちで2023年を終えられたことに、何よりも最大の喜びを感じています。

そして、この1年を経て、2024年に繋がる新たな課題と思考、目標もどんどんと出てきました。それはまた次回、そしてこれからのnoteに書いていこうと思います。

最後になりましたが、2023年、YOKO BAKESの改革を応援して下さった皆さま、ご来店くださったお客さま、本当に、本当にありがとうございます。2024年も皆さまにたくさんの「美味しい!」を届けられるお店になるよう、毎日を大切に過ごしたいと思っています。今年のYOKO BAKESはどんな風に成長するのか、是非楽しみに、見守って頂ければ幸いです。

2024年1月末 Yoko

YOKO BAKESのオンラインショップはこちら








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