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副業②

文字起こしで登録したのは、メディカル系広報物(製薬会社のパンフレットやWeb記事など)を制作している会社でした。縁あってその会社から、ライターさんが執筆した原稿の校正(校閲)もさせてもらうようになりました。それまで校正(校閲)のイメージというと、翻訳の校正(誤訳や訳抜けのチェック)、新聞の校閲(毎日新聞校閲センターの記事は好きでよく読んでた)、出版物の校閲(ドラマの「校閲ガール」はちょっとみた)ぐらい。なのでほとんど何の知識もない状態でしたが、オンラインでじっくり研修してもらい、わからないことは気軽に質問できる態勢も整えていただいたので、おそるおそる始めてみました。

主な作業は出典文献と齟齬がないかを確認する突き合わせ。文献は英語のことも多いので、ここでも翻訳者としての経験が役立っています。とはいえ、人が書いた原稿に疑問出しするのは緊張感が半端ない! 翻訳の仕事をしていると、チェッカーさんから訳文について質問をいただくこともあるけど、「おお、鋭い質問!」と思うこともあれば、「え、そこ聞く?一から説明せなあかんの?」と思うことも。なので自分がチェックする立場になると、そこは慎重。的外れな疑問を投げかけて、後工程によけいな時間をとらせてしまっては申し訳ないので、1つコメントを入れるだけでも何度も確認してしまう……時間かかってしょうがない。まだまだ修行が足りませぬ。

ただ、やりがいのある仕事ではあるけど、1つ大きな問題が。作業には①原稿を印刷して紙に書き込んでいく、②パソコンの画面上で作業するという2通りの方法があります。問題は①のとき。原稿は紙だけど、出典文献は画面上で見ることになります。ファクトチェックのための調べ物も当然画面上。元々強度の近視+乱視でメガネ必須なんですが、モニターが一番見やすい状態に合わせているので、紙原稿を見るとピントが合わないという。老眼もあるし(ちなみに手元の原稿を見るときは裸眼が一番楽)。なのでモニターと紙原稿を交互に見ていると、だんだんピントがおかしくなって両方見づらくなるという罠が。悩ましい……。


*街歩き大好きなのですが(特に京都)、なかなかコロナ前のように気軽に出かけられなくなってしまいました。気分だけでもということで、過去に撮ったお気に入り写真をアップします。上の写真は京都の高台寺天満宮にいたウシさん。

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