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保健師経験0の私が産業保健業界に飛び込んでみた話

はじめまして、株式会社iCAREで
リモート保健師をしているきくちと申します。
従業員様と企業の健康を守るべく、日々奔走中です。

そんな私が看護師として病棟やクリニックで働く日々の中で
「予防医療」に携わりたいと思っていたある日
偶然が重なって産業保健師の仕事と出会うことができました。

「美容業界」→「看護師」という少し特殊な経歴を持ち、
かつ、「一般企業経験0・保健師経験0」という経歴の私が
どのようにこの会社で働いているか少し振り返りながら語ってみようかと思います。


予防医療・産業保健に興味を抱いた理由


病棟看護師時代、
まさに働き盛りの30代の男性患者さんをお看取りしたことがあります。
担当看護師だったので、日々いろいろなお話をさせていただきました。
(よくお話をされる方で、今思えば本当に貴重なお話をたくさん聞かせていただきました)


まさか自分が、と思うよね。
 病気になる人はいるけど、自分はなんとなく大丈夫だと思ってた。
 健康診断の再検査を後回しにしてたからなぁ…」


と。しみじみとお話しされたのが印象的でした。

確かに病気になる、ということを自分ごととしている方はあまり多くないかもしれません。
まさに言葉の通り「まさか」の出来事だったのだろうなと。

そのお話を聞いて、どのように返事をしたのか。今となってはあまり覚えていませんが

「この方の健康について、もっと早く誰かが働きかけていたら、何かが変わったのだろうか」

と感じたことははっきりと覚えています。
この経験を経て、いつかは予防医療に携わり、働く世代のサポートがしたい。と朧げに思い始めました。

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入社するまで


産業保健や予防医療の働き口がたくさんあるか。
というとそうそう見つかるわけでもなく
忙しい日々の中で「予防医療への意欲・関心」が薄まりかけた頃に
偶然転職エージェントの方から連絡がありました。

「楽しそうな仕事がありましたよ!ベンチャー企業って興味ありますか?」

興味がないといえば嘘になりますが、
企業経験も保健師経験もない私が、ベンチャー企業という荒波を乗りこなせるのか?という不安半分、
でもこの機会を逃したら、一生出会うことがない仕事だろうな、という興味半分。

とりあえず、どんな企業か調べよう。とTwitterやブログを見ると個性の塊のような人々が生き生きと自社のサービスや産業保健への熱い思いを語っているのです。


天秤がぐらぐら傾く中で色々と迷いましたが
「こんな機会2度とないだろうし、とりあえずやってみよう!」
と飛び込むことに決めました。

安定志向の自分には珍しい選択でしたが、
この決断は間違っていなかったなと今でも思っています。


その後の面接などの詳細は割愛しますがメンバーとの面接や実技試験、CEOの洋太さんとの涙涙の面接を経て無事にJOINする運びとなりました。
「病院に行かないことが評価される世界を作ろう」という洋太さんの言葉は今でも心に残っています)


入社してから最初の壁


入社してまず2ヶ月くらいはテキストカウンセリングを担当し
従業員さんの保健指導や健康相談チャットをひたすら対応する日々でした。

相談対応などは看護師時代にも経験があったので、
コツを掴んでからはそこまでつまづくこともなく順調でした。
そんな割と順風満帆に見えた私に「ストレスチェック」という大きな壁が立ちはだかったのです。

ストレスチェックについては自分も受検したことがあったので、
その人の体調や心身両面をアセスメントしてアドバイスすれば良いのよね。くらいに思っていました。
ところがどっこい(って死語ですかね…?)そんな単純なものではなく。


業種・企業規模・業務内容・人間関係・市場・などなど…
アセスメントしなければいけない項目が多岐に渡り、
ビジネス知識がまるっと抜け落ちていた私は情報をうまく紐解いたり、
従業員さんに寄り添うことができませんでした。


企業の健康と、従業員の健康を守らなければいけないのに
そもそもの土壌を知らないなんて言語道断です。

もし、これから産業保健師を目指そうと思われている方がいたら、
とにかくビジネス書と産業保健の法律の書籍を読んでいただくことを強く、強くお勧めします!


臨床経験で、体調のサポートや保健指導などはなんとかなります。
でも仕事の悩みや、その人が「働きながら健康でいる方法」は臨床経験だけでは導き出せないのです…。

そもそも会社が

・どういう組織であり
・どのような仕組みで動いており
・どのような人たちが集まっているのか
・どのような法律で守られているのか


これを知らないと従業員さんの「その組織で健康でいるための姿」が見えてきません。

ですので、この記事を見てくださっている産業保健師を目指すあなた。
とりあえず「会社」という世界を知る努力をしましょう。
知識こそ最大の武器です!
(いずれおすすめの書籍も紹介したいな〜と思います。)


最後に

産業保健業務は新しい発見の連続であり学び続ける日々です。
新しくなる法律や様々な事例に試行錯誤しながらもなんとかリモート保健師を頑張っています。

「リファー?アーパー?事業スキーム?ナレッジをシェア?
 え、なにそれおいしいの?」

状態の私がここまでやって来れたのは、本当に仲間のおかげです。

じつは最初の壁以降にも、第2、第3、第4…といった様々な壁にぶち当たり
その度に悩みながらも仲間に助けてもらってここまで来たのですが、
それはまたいずれの機会にお話ししようかと思います。

人の数だけ、会社の数だけ答えがある産業保健。
答えが多いからこそ難しい、だからこそ楽しい。まだまだ奥が深いな…と思います。

ただの振り返りになってしまいましたが、
産業保健に興味を持っている方に少しでもご参考いただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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