【往復書簡／1通目】トマトのオーブン焼きができました

みやうへ。

今週から世間ではゴールデンウイークに入ったようだけど、札幌はまだ寒さが残っていますか？日中は少しは春めいて来ましたか？栃木はやっと暖かくなってきて、昼間は外で過ごすのが気持ちいい気候になりました。いつでも庭でご飯が食べられるようにチェアを出しっぱなしにしているくらい、いい天気が続いています。ゴールデンウイークといえば「スープ・ポタジェ（菜園）」の一大イベント、苗植え、種まきのシーズンなのだけど、今年は社会情勢的にポタジェのオープンデーを開催できないのと、夏の厳しい猛暑が始まる前に大方の野菜の収穫を終えられるよう一足早く種まきに取りかかったので、あとはいくつかの苗を植えるだけという進捗ぶりです。今年はイベントをするのではなく、日常的に誰かのために野菜を届けたり、スープをおすそ分けしたり、ということができればいいなと思っているよ。

さてさて、この度は食の往復書簡の提案を受け入れてくれてありがとう。世界中がパンデミックで混乱していて、当り前の暮らしが大きく変容している中において相変わらず食べることが楽しみで、旬を味わいながら暮らしていられる毎日。そんな日々のお料理の中で、ふと
　「今日この料理はみやうに食べてもらいたい」
そう思ったらお手紙を書きたいなと思ったことが往復書簡をやらないかと呼びかけたきっかけです。

特別ではないけど、ささやかなその食卓にみやうを招待するつもりで、毎回一品を送りたいと思います。
今日はその記念すべき1通目です。

ゴールデンウィークといえば、栃木のわが町はトマトのシーズン。今年も岡村ファームのトマトが美味しさを増してきていて、今日は夫の要望もあってオーブン焼きにしてみました。冷蔵庫にちょうどモツァレラチーズがあったので、トマトに切れ目を入れて差し込み、焼いただけ。焼きあがったらオリーブオイルとカマルグの塩をかけました。これぞ春の栃木の味！

焼けたトマトのあまずっぱい香り、届いたかな？
それでは、どうぞ召し上がれ。

五十嵐洋子