初めての避難所(約12時間)

今回の台風、とても凄まじいものでしたね。皆さまご無事だったでしょうか?被災された方々におかれては、心からお見舞い申し上げます。

今回、私の地域も一時危険性が高まり、初めての避難所生活(といっても12時間)を経験しました。

そのなかで、何となく気づいたことや発見したことを自分の中で忘れないようにメモとして書き残しておきます。

あくまでも、自分の体験の中という狭い世界での気付きなので、当てはまらないケースも多かろうと思います。

・避難するか否か、避難のタイミングでの家庭内の大もめ
私は、正直できれば避難所にはなるべく行きたくないな、と思っていました。
それは他人との共同生活が非常に苦手という自覚があったのと、我が家は木造住宅だけど築年数もそこまで古くないし、3階に避難すれば川の氾濫からも逃れられるだろうから、避難所へ行く必要性を感じなかったためです。
結局、実家の家族に押しきられる形で避難所へ行かきましたが、想像以上に大もめでした。それぞれの価値観の違いがあるので、事前の相談が必要かなと思います。

また、当初は、避難勧告が出てから行こうとしていましたが、避難勧告が出てからだと一気に殺到する(満杯になることも)ので、避難すると決めたら、避難準備情報後、明らかに状態が悪くなることが明白なら、早めに避難するという選択肢もあると思います。(我が家も結局避難勧告の2時間前に避難しました。)

・想像以上の自分の拒絶反応
自分は他人とのプライバシーのない共同生活が嫌い、清潔でない場所が苦手という自覚はありましたが、まさかこれほど拒絶反応が出るとは思わなくて自分にビックリ、ドン引きでした。

でも嫌なものは仕方ないので、なるべく非常時にそれを避けられるような対策はもっと取っておく必要性を痛感しました。

学校の怪談は起きなさそう
近所の小学校に避難したのですが、小学校のトイレ=汚くて怖い、なにやら異形のものがでてくる雰囲気のイメージでしたが、今の小学校はすべて洋式、自動水洗、自動消灯、床も昔のタイル張りのものでなく清潔そう、で、唯一の救いでした。

長期間滞在の苦痛・家族の体調不良
とはいえ、やはり長期間の滞在はかなりきついものがあります。体育の授業で使うマットにシーツを敷いたものでもかなり条件がよく、床にビニールシートや段ボールを敷いてほぼ直に寝る形式のものも多く、そこで睡眠をとるのはなかなか疲れそうです。家族も肩がこって気分が悪くなってしまいました。
また、プライバシーがほぼないのも、12時間の滞在なら何とか我慢できましたが、それ以上だと相当ストレスがたまりそうです。

娯楽用も侮れない(余裕があれば)
これはもちろん、余裕があればの話ですが、避難したあとは、正直なにもすることがなく退屈です。なので例えば本やカードゲームはあると便利だなと思いました。また、気を紛らわすチョコレートなどのお菓子も持っていって良かったです。

・几帳面な人とずぼらな私の違い
今回、すぐ帰る想定だったこともあり、洗顔フォームや歯磨きセットを持っていきませんでしたが、こんな中でも歯磨きセットを持参していた人もいて私との几帳面さの違いが浮き彫りになりました。

・テレビ(主にNHK)の台風情報の有効性
避難所に行って不便だなと思ったのが、台風の速報がなかなか入ってこなかったところです。家にいたらテレビがあり、特にNHKなどは台風情報を網羅的に流すので結構重宝しました。テレビは情報媒体として非効率という意見もありますが、時と場合によるかもしれません。

住民の共助
係の方が「あまりにも避難する方が多く人手が足りないのでどなたかお手伝いいただけますか」とお声かけされた瞬間、私がどうしようか考える間もなく、多くの方が手を挙げて手伝いを名乗り挙げていました。立候補者が多過ぎて、何人かは帰されている状態でした。
住民の間で意外と共助の精神が根付いているな、と感じ、とても頼もしく思えました。

係の皆さまへの感謝
最後に、ご自身も大変な中で、皆さんを誘導してくださり、真夜中もずっと対応してくださった係の皆さまへ、心から感謝いたします。私は同じように対応できるか、分かりません。単純に尊敬します。

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