見出し画像

永代橋崩落(えいたいばしほうらく)(その1 全3回)

夏の楽しみにお祭があるよね。
今日はね、江戸時代にあった深川祭でおきてしまった大きな事故のお話だよ。
ポンと昔。
江戸時代の人たちもみなお祭が大好きだった。
日枝ひえ神社の山王さんのう祭、
神田明神かんだみょうじんの神田祭、
富岡八幡宮とみおかはちまんぐうの深川祭を
江戸三大祭っていっていたよ。
深川祭は『水かけ祭』ともいわれていてね、おみこしのかつぎてに見物人たちが水をかけるんだ。ばしゃばしゃおもいきりあびせかけていく。だからね、かつぎても見物客も、みなびしょれになっちゃう。夏だからこそできるお祭さ。
珍しいお祭だから沢山の見物人たちがあちこちからきたんだね。
江戸から深川に行くには永代橋をわたるのが一番の近道。
この永代橋ってね、五代将軍徳川綱吉つなよしの五十歳のお祝いにと作られたんだって。橋のすぐそばにはたくさんのくらがあったからね、大きな回船が出入りしたんだよ。だから、水面から高く橋はかけられたんだ。
『この橋すぐれて高し、富士、つくばを初め、伊豆、箱ね、あわ、かずさ、かぎりなく江戸中眼下にありてちょうぼうなめならず、えふ『江戸』第一の大橋なり』『俳人のきくおかせんりょ』
眺めはすばらしかったんだね。
文化四年(1807年)8月19日、この日は深川祭の日だったよ。しかも十二年ぶりのお祭だった。大きな喧嘩けんかがあったっていうんで長い間幕府から止められていたんで、久しぶりにお祭ができるようになったんだ。朝早くからぞくぞくと人が集ってきた。

今日はここまで、読んでくれてありがとう!続きは明日のお楽しみ!お休み、ポン!

#日本史 #江戸時代 #永代橋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?