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2021年のオリックス(投手編)

1.はじめに

 昨日、無事に山岡泰輔投手が契約更改を果たしました。これで、オリックスは全選手の契約更改を終えたわけで...。2021年シーズン、果たしてどんな戦いを繰り広げるのか。来週には春期キャンプも始まり、期待が膨らむばかりです。
 そこで、今回は私が愛するオリックス・バファローズの本年の戦力を改めて整理し、開幕1軍をさらっと予想してみようと思います。ついでに個人的な今年のイチ押し選手も紹介しようかと考えています。
 さすがに1つの記事で野手も投手もというわけにはいかないので、今回は投手に絞って述べますね。野手編は以下の通りになります。お時間のある方は是非最後まで読んでみてください!


 なお、本文章は1オリックスファンの妄想に近いものなので、気軽に見てください...。野球経験も無く、小学校1年生の頃から浪人挟んで大学生になるまでただオリックスを追いかけていた人間の個人的な考えによるものです。


2.投手一覧

 まず、今シーズンの投手を年齢順に並べたものがこちらになります。

投手編(年齢順)

 青字は新入団選手。棒線を付しているのは外国人登録選手。括弧内は育成登録選手。斜体は左腕となります。
 なお、年齢に関しては本日(1月28日)時点でペナントレース最終戦が予定されている10月21日までに達する年齢で表記しております。そのため、同級生でありながら違う年齢で表記されている選手もいます。あらかじめご了承ください。また、年齢枠の色づけについてですが、個人的な目線から、黄色がベテラン。青が中堅。赤が若手となっております。

 最年長は阪神から移籍してきた能見投手。最年少はドラ1ルーキー山下投手と年齢の幅は広く獲得している印象ですね。ベテラン、中堅、若手のバランスが良く、数年後も投手王国を続けられるような布陣と見て良いと思います。 

 続いて、この中から支配下登録選手について、報道されている起用法と昨年度の主な起用法に基づいて割り振ったものがこちらです。

役割左右別

 ?マークを付けた選手に関しては、報道でこのように言われているが、実際のところ果たして本当にこの起用になるのか、個人的に疑問に思った選手になります。

 こう見ると、右の先発の頭数が揃っている印象ですね。誰かにアクシデントがあっても、プロスペクトと呼ばれるような若手を実戦投入したり、中継ぎ投手を無理矢理先発させるといったことを防げる。この点はオリックスの強みだと言えるでしょう。ただ、その質は低下してしまうことになりますが。

3.能見篤史投手

 この記事を書くにあたって、最も気にしているのがこの選手。昨シーズンまで阪神一筋で投手陣を支えてきたベテラン。特に2019年シーズンからは中継ぎで起用されてきました。
 しかし、昨日そんな能見投手について気になる記事が多数見受けられました。そう、先発起用についてです。上記の通り2019年、2020年シーズンを中継ぎで過ごした能見投手でしたが、一昨日の記事では各社揃って「先発で準備している」との報道。私自身、記者でも何でも無いので直接本人に話は聞けず、記事として見ることしかできません。ただ、本人が語っておられる言葉からは「あくまで先発としてやるつもりで準備していく」と先発することを肯定したというよりは、それくらいの気持ちで準備をする。その上でチームからの起用に応えていく、というニュアンスに感じました。
 表で見たように今シーズンには42歳になられる能見投手。これは個人的なものなのですが、先発投手は7回を3失点で抑える、それも可能なら1シーズン通して投げる、これが1つの指標と考えています。42歳という野球界では高齢の部類である能見投手が1シーズン上記の投球をできるかは、体力的な面からもしんどいのではないかと思います。ましてや近年打高傾向にあるパ・リーグで投げるのは普通以上に力を使います。パ・リーグでは少ないストレートとフォークを主体とする左腕なので、短いイニングや何度かの先発起用なら通用する可能性もありますが、年間通して勝負するなら中継ぎの方が向いているのでは無いかと考えております。
 ただ、先発左腕で見ると、田嶋、山崎福、宮城、昨シーズンは中継ぎでしたが富山、辺りに絞られるオリックスのチーム事情としては先発経験が豊富な能見投手が先発に入れると厚みが増すのは事実なので、先発として準備をしてもらえると助かりはするんですよね。
 今後も様々な報道が出たり、チーム事情によって色々な起用法が考えられますが、自身がここが引き時だと感じるその日まで、1日でも長くオリックスで投げ続けてくれれば良いなと思います。

4.2021シーズンイチ押し投手

 前項で能見投手について語りましたが、私のイチ押しは能見投手ではございません。気になるのはもちろんですが...。
 では、誰なのか?
それは.....

中川颯投手です!!!

 私、実はサブマリン投手が大好きなのです。幼い頃見た元ロッテ・渡辺俊介投手に始まり、現楽天・牧田投手、元ヤクルト・山中投手、近年では阪神・青柳投手、SB・高橋礼投手、西武・與座投手、こうしたアンダースローピッチャーが大好きなんですよね。ただただカッコイイ。それだけの理由ですが...。
 なんとか贔屓チームにも1人で良いからサブマリンが欲しい!そう思っていた矢先ドラフト4位で中川颯投手が入団。叫びましたね。うおおおおおおおお、きたああああああって。
 で、そんな中川颯投手ですが、出身は立教大学。東京六大学野球に所属していることもありアマチュア界では有名な学校ですね。その立教大学において2017年入学以降、2020年秋までのリーグ戦においてなんと故障が0。いや、それ投げてないだけじゃないの?と思われるかも知れませんが、全シーズン登板があり、通算で163回と1/3を投げ、防御率は3.42を記録。さらにこの成績を先発・中継ぎどちらもこなしながら残しています。先発するのと中継ぎで投げるのでは調整方法なども違うと思いますが、大学生の時点でそれをこなし、怪我もしないのは1つの強みだと思います。
 この強みを活かしつつ、1年目から即戦力として1軍での登板を期待したいです。まずは中継ぎからスタートになるでしょうか。将来的には本人も述べられていた渡辺俊介投手や球団OB・山田久志さんのような球界を代表するサブマリン先発になって欲しいですね。

5.開幕1軍は君だ!

 長くなりましたが、最後に今シーズンの開幕1軍、並びに開幕ローテを予想したいと思います。今シーズンも昨年同様、新型コロナウイルスの影響を鑑み、出場選手登録枠31人、ベンチ登録26人、外国人選手出場登録枠5人となっております。以上から考えると.......

予想開幕一軍(投手)

...........こうなりました。

 まずは先発。昨シーズンを振り返るに、エース格の山岡、山本両投手は確定的。シーズン先発で投げ通した田嶋投手、シーズン序盤で先発機会が与えられその後はローテを守った山崎福投手もほぼ決まりかと思います。しかし、残りの2枠はとても難しいものがあります。最初の方で述べたように、頭数自体は12球団見ても優秀な方なのですが、質が前4人と比べると落ちてしまうのが問題です。シーズン終盤には中継ぎをした張投手、鈴木優投手、K-鈴木投手。先発復帰の増井投手、ディクソン投手。思うように投げられなかった榊原投手、竹安投手。若い宮城投手などなど。1年通してローテを張るにはまだまだ実力や経験が足らなかったり、年齢故に...といった投手もいます。こうした投手の中でローテーション的に第5、6先発を任すことになる可能性は高いと思います。昨シーズンのアルバース投手、増井投手、宮城投手などのような感じですね。その中でも、先発として信頼が置けるであろう張投手、増井投手が開幕ローテ入りと予想しました。とはいえ、まだまだ団子状態。この中で、誰が抜け出すのか。今シーズンの1つの楽しみですね。
 このメンバーで開幕ローテーションを組むとしたら下のようになると予想しています。

        山岡→山崎福→張 山本→田嶋→増井

 まず、開幕投手ですが、昨シーズンを見返すと山本投手を推す人が多いと思います。実際、開幕戦の相手・西武には防御率0.93と好成績を残していますからね。しかし、この開幕戦の後、3月30日からの3連戦の対戦相手は昨シーズン優勝のソフトバンク。オリックスとしては良いようにやられてしまった相手です。今年こそやられないように対策はしなければならない。そう考えたとき、対ソフトバンク戦で比較的好成績を残した3人をぶつけたい。そうなると対ソフトバンク防御率2.48、QS5回の山本投手を3連戦の頭に持ってきたい。故に山岡投手を開幕投手に指名すると予想します。ここ2シーズン開幕投手を任されていることから経験値としても上ですし、山本投手の防御率ほどではありませんが、昨シーズンの山岡投手も対西武に防御率3.00、QS2回とまずまずの好成績。十分結果を残してくれると思います。また、2戦目、3戦目についても昨シーズンの対西武、対ソフトバンク防御率を比べて選出。特に張投手に関しては対西武2試合先発で2勝、防御率0.00と抜群の結果を残しました。こうした点からも割と理にかなった開幕ローテではないかと思います。

 次に中継ぎ。ほぼこのメンバーが固いのではないかという予想です。能見投手に関しては上で述べたように先発報道もあるのでまだわかりませんが、ロングリリーフ的な立場が確立できれば心強いかなと考えています。この中では、7回を山田投手、8回を漆原投手、で固めたいと思っています。経験が多くなってきて信頼感が増してきた山田投手。将来的な抑え候補としての漆原投手。この2人を軸に出来れば中継ぎの不安は少なくなると考えます。

 最後に抑え。ディクソン投手の先発復帰報道もあり、空白になってしまいました。後任については、報道では、漆原投手とヒギンス投手の名前が上がっておりますが、私はヒギンス投手が適任かと考えています。昨シーズン8回を任され、大崩れをするシーンは少なく、また、四球を出してもいらだったり焦ったりする様子は見られず、淡々と後続を打ち取る印象が強いです。まだ漆原投手では1年抑えを任せられるほどの落ち着きを感じることが出来ず、このまま抑えにするとみんな大好き(?)劇場型と呼ばれる抑えが誕生するように思います。なので、OBの平野佳寿投手や佐藤達也投手のようにまずは8回を任せ、1軍で後ろを投げる緊張感を覚え、堂々とした抑えに将来的になれるように経験を積むことから初めて欲しいと思います。昨シーズン終わりと似たような起用法にはなるかもしれませんが、それを1年通して行ない、可能ならば最優秀中継ぎ投手賞を取るくらいになってもらいたいですね。
 さて、話は戻ってヒギンス投手。抑えでやっていく上で気になるのは球種の少なさです。フォーシーム、チェンジアップ、カーブの3球種。確かに昨年はそれでも抑えられましたが、2年目の今年は対策なども研究され少し厳しい戦いが予想されます。何かしらもう1球種使えるようになれば十分戦えると思うので、このオフどういう取り組みをしてきたか、注目したいと思います。

6.終わりに

 ここまでだらだら長々と書きましたが、飽きずに読んでくださりありがとうございました!
 最初に述べたように後編として野手編も書いていますので、是非あわせて読んでいただけると幸いです。全体を通しての総括もそちらでしておりますので...。