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【日記】風船の威力

■ テレワークの不便さ

 テレワーク生活には問題がいくつかある。仕事面ではちょっとした立ち話ができないことが一番大きい。「5分だけ時間ください」のような話題が非常に振りにくい。そうすると優先度が低めだけど方針だけでも相談したいような、後々効いてくる系のタスクが溜まってしまう。やはり話しかけてもよさそうなタイミングが表情から読み取れるのは大きいんだと感じる。

 一方でその表裏一体の効果として、話しかけられる回数が少ないのは明確なメリットだと思う。「最も集中できない環境は会社のオフィスである」と言われているぐらい、普段は集中力の断絶が行われていることは確かだ。良い面でも悪い面でも、スモールトークがこなす役割は大きいんだと感じる。

■ もう一つの障壁

 「よし。職場からの介入は少なくなる。打合せも普段より少ないので普段できなかった作業に集中できるぞ。」という期待を抱きつつテレワークに励むが、実はその人の家庭環境によって発揮される集中力はだいぶ変わってくると思う。以下の図は、客観的で偏見のない公正中立な立場から専門的な知見を駆使して整理した結果とは程遠いであろう主観的なランクである。

 言わずもがなであるが、独身一人暮らしが最強だと思う。ご飯を作ったりする手間はあるかもしれないが、ちょこっと食べに行けば完全にいつも通りの生活である。いつもの勤務時間のほとんどをコントローラブルな時間に充てることができ、作業がメインの人にとってはこれ以上ない環境だろう。

 そこからどんどん集中力の発揮効率が落ちていくのはお分かりいただけるであろう。「仕事をしながら家庭の何に気を配らなければならないか」によって、発揮できる集中力と時間数が変わってくると思う。

■ テレワーク@動物園

 現在の私のテレワーク環境は3歳と0歳の子ども付きということで、下から2番目の赤い部分に属している。もともとコロナ騒動の前の2019年4月から、「週に2回まで試行的にテレワークしていいよ」というお達しがあったため7月頃に少し試したのだが、その動物園っぷりに打ちのめされてすぐに諦めてしまった。

 3歳の子どもにとっての「おうちでお仕事」は、頭では理解できるが身体がついていかず、心の充電がすぐに切れてしまうのだろう。何か見慣れない機械をカタカタしているし、時々おしゃべりもしている。なぜ自分だけが話しかけてはいけないのか、お手伝いできることは無いのか、だいぶ静かにしていたのでちょっとぐらいお出かけできるんじゃないか、などのストレスと、結局は家族全員で戦わなければならない。

■ やむを得ない事情

 そんなこんなで当時はすぐにテレワークを諦めてしまったが、今はそれを差し引いてもコロナにはかかりたくないので、絶賛引きこもり生活を続けている。小児ぜんそくで呼吸器がもともと弱いので、若いから比較的安心と言われようが同年代の人より重症化のリスクは高いと思っている。息ができない辛さはもう味わいたくない。

 やはり子どもは半年も経つと見違えるぐらいに成長する。テレワークの実施回数による慣れもあるかもしれないが、今は午前中は比較的一人で遊んでくれるし、午後もお昼寝の時間を抜くと3時間ぐらい過ごせば終了なので、比較的ちゃんと時間が取れるようになってきた。よしその調子だ。

■ 風船の威力

 その中で最近絶大な効果を発揮しているのが「風船」だ。風船をいくつか部屋の中に膨らまして置いておくと、それでサッカーをしたりバレーをしたりリフティングをしたり、一人でだいぶ楽しい時間を過ごしてくれる。そして汗だくになるぐらい運動している。フルスイングでスパイクしてもゴムボールの剛速球より安全だし、動く距離も短く、顔に当たっても痛くないので、今のところのMVPである。

小さいお子様がいるテレワーク環境の方は、是非一度お試しあれ。

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