Active Book Dialogue覚え書き

昨年からずっと気になっていたABDを、教育に熱い皆様の協力でやっと実践できました!参加者は私も含めて5名、課題本は「嫌われる勇気」。以下、今回試した流れと覚え書き。

①チェックイン・・・自己紹介&オリエンテーション(10分)

・名前と「最近の〇〇」で自己紹介。〇〇はブーム、嬉しかったこと、など各自に決めてもらい、幅広く話しやすいようにスタート。オリエンテーションでは、全体の流れとABDの概要を。本を正確に読む作業ではなく、ダイアログが一番の山場であると確認。

②サマライズ・・・分担個所を読み、B5用紙6枚程度に要約(45分)

「嫌われる勇気」は5章あるので、ファシリ担当の自分も入れて5人で分担。あらかじめ本を読んでいる人がいて、担当の希望があればそれを優先に。今回は一番分量が多い個所を私が担当して、他はページ数等を参考に決めました。

B5用紙を使うのは、プレゼンの時に紙をつなげて発表するので大きくなりすぎないように。B51枚に5行程度、1行に10文字程度が目安でしたが、まとめながらきりのいいところで増えたり減ったり。あまりこだわりすぎなくてもいいかも。ポイントは、掲示した時にごちゃごちゃせず見やすいように。発表の時にスムーズに行くよう、添えたい言葉などを鉛筆書きでメモしておくのも可。使う色は黒。後から付箋を貼ったりポイントを色付けしたりしやすいように。

サマリーの中には自分の感想などは入れません。それはダイアログパートでのお楽しみ。

時間は30分を予定していましたが、やはり読み終わらずまとめ終わらず。結局15分ほど延長。参加者の様子を見ながら柔軟にしていいと思います。ちなみに、読み終わらなくてもOK。正確に読むのではなく、ダイアログのきっかけになるサマライズとプレゼンができればいいという認識で行いました。

③プレゼン・・・担当サマライズを1人2分で。(10分)

できあがったB5用紙をつなげて壁に貼ります。第1章から順番にプレゼン。著者になったつもりで話します。1人2分で。5人中3人は2分に収まらず。でも、目安を決めておいて話をするのは大事ですね。長くなりすぎずにまとまりました。

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④ギャラリーウォーク・・・それぞれのサマライズを見て歩く(10分)

張り出された紙を見ながら気になるワードをピックアップします。ここのやり方はいろいろありそう。参加者が多ければ、2人でペアになって気になる個所をシェアしあいながら見て回り、どんな話題がでたかをシェアしながら全体でダイアログ。自分の色を決めておいて、付箋を貼るorペンでチェックするかしながら見て回り、それを眺めながらカラフルな箇所から順にダイアログ。手元に用意したメモ(付箋紙)に話題にしたいワードをメモしながら見て回り、付箋を模造紙に張りながらダイアログ。などなど。今回は、手元に付箋を用意してメモしながら歩きました。これはそれぞれの作業なので、休憩がてら。集中してサマライズと発表をしたので、おやつも食べましょう。

⑤ダイアログ・・・疑問や気づきを基に対話(45分)

一番気になったものから順番に付箋を模造紙に張ってもらいました。出てきた付箋紙の言葉について、同じようにメモをした人がいたら合わせてだしてもらい、それを話題にします。話しながらさらに出てきた言葉を模造紙にメモして、記録を取ります。今回は、「共同体感覚」、「援助」と「介入」、「ほめない、叱らない」、「信用と信頼」「課題分離」あたりが多かったワードでしょうか。教育を仕事にしている仲間だったので、ほめることや叱ることについて具体的にどのような言葉を選ぶのか、どんな意識や気持ちを言葉に乗せるのか、など、話がつきませんでした。30分を予定してスタートしましたが、気づけば40分が経過しており、みなさんの手元に最後に残った付箋は、それぞれに話したいことがあれば言葉を添えてもらって模造紙に全部まとめました。

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⑥チェックアウト・・・本日の感想(10分)

今回はみんなが初めて体験するABDで、私も初めてのABDファシリテーションだったので、ABD自体へのフィードバックももらいました。ダイアログにつながる面白さや、1人で読むより内容が深まり新しい視点見つかる可能性、サマライズとプレゼンを意識することで普段と読み方が変わること、対話を通して疑問が膨らんだり解決に向かったりすることなど、様々な面白みを体験できました。

来月も実施することに。違う本で、違うファシリテーションで新たにどんな発見があるのか楽しみ。

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