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#17 なぜ、家計簿をつけなくてもいいのか?

家計相談をしていると、
“家計簿をつけた方がいいですか?”
という質問をよくいただきます。

これに対して
「つけても、つけなくても
どちらでも大丈夫です」
とお答えしています。

なぜなら、ご家庭に合ったやり方で
家計状況の把握ができれば、
その手段は“家計簿”である必要はないと
考えているからです。

もちろん、家計簿をつけた方が家計の
把握はしやすいのですが、実際には
家計簿をつけていても使途不明金が
50万円以上あるご家庭も少なくないので、
「家計簿をつけた方がいいですよ!」
とは、必ずしも言い切れないのが現状です。

むしろ、家計簿をつけることにストレスを
感じるくらいなら、つけない方がいいと
思っています。

実は、定期的にご相談に来られる
お客さまの半数以上が家計簿を
つけておられません。

なぜなら、家計簿をつけなくても
家計状況を把握する方法があるからです。

それは、【note 9】でご紹介した
直近1年間の貯金の総額を確認する
やり方を活用した方法です。

その方法とは・・・

「収入」-「貯金額」=「出費」
という計算式にご家庭の通帳に記載された
直近1年間の数字(金額)を当てはめて、
家計の収支を把握するという方法です。

具体的には、【note 9】の方法で
直近1年間の貯金の総額がわかるので、
あとは、直近1年間の手取りの総額を
計算すれば、出費がわかります。

もう少し詳しく説明すると、
はじめに、直近1年間の手取りの
金額を計算します。

ここでは、手取りの金額を
銀行口座に振り込まれる給与額
と考えてください。

具体的には、通帳に振り込まれた
給与の金額を12ヵ月分調べて合計すれば、
1年間の手取りの金額がわかります。

ボーナスがある方は、ここに
ボーナスの金額を足してください。

財形や共済の積立をしている方は、
これらの積立額も足してください。

上記を計算した金額が、直近1年間の
あなたの手取りの総額になります。

旦那さんの手取りや児童手当、その他の収入が
ある方はこれらの金額も足して、ご家庭全体の
手取りの総額を計算してみてください。

次に、上記で計算したご家庭全体の
手取り額(A)から、【note 9】の方法で
計算した貯金額(B)を引きます。

ここで計算して出てきた金額が、
あなたのご家庭の直近1年間の
出費の総額(C)です。

「収入(A)」-「貯金額(B)」=「出費(C)」
となります。

簡潔にまとめると、この方法では
出費の内訳はわかりませんが、
出費の総額はわかります。

それさえわかれば、
「1年間でいくら使ったのか?」が
明確になります。

つまり、出費の内訳がわからなくても、
使っているお金の総額がわかれば、
“家計の全体像がざっくりとつかめる”
ということです。

毎月の家計が気になる方については、
1ヵ月単位でこの方法を実践してみると
いいですよ!

まずは、少しずつできることから
始めていきませんか?