見出し画像

いざ!に備える身体のととのえ方

今年は8月31日が“二百十日”と言って雑節のひとつ、立春から数えて210日目(立春の209日後の日)の日でした。
この二百十日は台風に見舞われることも多い時期と言われていて、農家にとっては油断のならない日。この日を厄日として戒めるようになったそうです。

9月1日は防災の日でしたが、みなさま防災対策していますか?
様々な災害への備えを改めて意識するべく、様々なメディアでも語られていました。
主には、避難用の物品の事だったり被災後の過ごし方だったり。間違いなく大切な事ですが、その前の段階の「避難出来る身体」や「体調に合わせた備え方」のことはあまり語られていないなと思い、養生デザインが考える防災対策を記事にしてみます。

足首をやわらかくしておく

足首は、スムーズに歩いたり悪路を歩く時のショック吸収、体の巡りを良くするカギにもなる部分。
そして、足首とふくらはぎの筋肉はつながりますが、このふくらはぎは1日の中で働いてる筋肉ランキングのトップ3に入るくらいよく使っている部分。
やわらかく滑らかに動くことは、長く歩いたり身体の巡りを良くすることと関連していきます。
チェックするには、足の裏全体を床に着けたまましゃがむ(膝が痛い方はご無理ないよう)
踵が着かなかったり、後ろにひっくり返りそうになる方は硬いので注意ですよ。
やわらかくするには…
 ▶︎ふくらはぎを手のひらでさする
 ▶︎手と足で握手
 ▶︎ゆっくりまわす
巡りが滞ったり疲れてくると硬くなるので、座りっぱなしが続いたり1日の終わりにほぐしてあげて下さいね。

イスの立ち座りを12秒以内

5回連続でイスから立ち座りを12秒以内で出来ますか?
これは筋肉の持久力が弱っていないかを見る1つ。
いざ避難!という時に段差の昇り降りや転倒などせずに安全に速やかに目的地まで歩くには、数回の瞬発的な力に加えて長く脚を使う力も必要です。
出来ると思っていたのに体の動きがついて来なかった…と、運動会で走ってこけるを再現しない様に自分の今の力を把握しておいて下さいませ。
力が落ちていると感じたら…
 ▶︎イスには4つ数えてゆっくり座る
 ▶︎ひと駅分ウォーキング
 ▶︎暮らしの中の身体の使い方で、足腰の力を使う習慣づけ⬇️

息は口から吐き,鼻から吸う

息をすることで酸素が体に取り込まれます。この酸素は筋肉や脳に運ばれ、注意し判断し行動を決める脳の働きを助け、決めた行動になる様筋肉を動かすことに使われます。
災害時を想定すると、多く取り込めるとそれだけ冷静な行動へとつながります。
 ▶︎息を吐く:自律神経の副交感神経に働き気持ちを落ち着かせる
 ▶︎息を吸う:吐いた分吸い込みやすくなる。
"まずは息を吐く"と習慣にしていくと、酸素を取り込みやすい身体になっていきますよ。

ローリングストックで日頃から備えを

からだの内側からの提案では、ローリングストックで少しづつ備蓄することをお勧めしています。

災害へだけでなく、体調を崩して買い物へ行けない時のための食料確保を考えておくことも大事です。

体調がすぐれないと買い物はおろか作ることもしんどくなります。その時にでも食べられるものを
用意しておくと良いですね。

加工品をあんまりお勧めしたくはないのですが、
それでも
白かゆ、トマト缶、うずらの卵、鯖などのお魚缶詰、コーン缶、果物の缶詰などがあると良いです。
普段からお気に入りを見つけておきましょう。

さらに果物、昆布、わかめ、ネギ、梅干し、味噌。
調味料は普段から少し良いものを持っておくと良いですよ。

薬膳的おススメ常備品

いざという時に余裕はないかもしれませんが、少し覚えておくと良いかな…という薬膳の知識もすこし。

*栄養補給▶︎大豆缶+トマト缶

*元気を出す▶︎ご飯のパック+梅干し+昆布(フジッコ)

*疲労回復、ストレス性の便秘▶︎レーズン、クコの実、くるみ、など常備できるドライフルーツ+蜂蜜

*冷え、寒さ▶︎生姜(チューブ)とねぎ(フリーズドライ)

*ストレス発散▶︎ゆずピール、レモン汁、炭酸水

ただ非常時や風邪を引いた時に、思い出すのはすごくしんどいです。
これも普段から少しづつ取り入れながらおぼえて置いていただけると、いざという時に役立ちますよ。

他にも
お薬手帳と常備薬1週間分、モバイルバッテリーはいくつか充電しておくこともオススメ。
使い捨てカイロもいくつかあると良いです。
自宅待機にも備えておけるので、最低限のものは
使いながら一つ余分を用意するくらいの余裕で
常備しておきましょう。

まとめ

◉動ける体づくりとローリングストック
・足首をやわらかく
・イスの5回立ち座りを12秒以内
・息は口から吐いて鼻から吸う
・災害用だけでなく体調崩した時用のストック
・薬膳知識で体調別に取り入れる

防災と聞くと、学生時代に行った避難訓練の地震や火事だったもの(昭和世代です)が、異常気象による大雨の災害も日本各地でみられるようになってきていますね。加えてCOVID-19感染など、今までの当たり前が一変している時代です。
いざという時に動ける身体でいられる様、普段から身体の声に耳を傾けておきたいものです。

この記事が参加している募集

みんなの防災ガイド

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?