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--vol.2 19歳で飲食店の店長になる--

フリーターの僕が映画監督になるまで vol.2

こんにちは。
いつ映画監督を目指す話が出てくるんだ!と思ってしまった方。
ごめんなさい。もう少しお待ちください。人生を振り返っているので、
結構な長旅になりそうです。
お手数おかけいたしますが、お付き合いください。
高校を卒業して、大学に行きます。

・大学を一年で中退
こうして人生初の坊主となった僕は(理由は前回のブログvol.1で / たいした理由じゃないです)大学に行くことになりました。
埼玉から千葉へ、ドアtoドアで2時間かけて通っていました。
当時はドラマ「オレンジデイズ」が流行っていて、僕にも夢のキャンパスライフが待っているものと思っていました。

「オレンジデイズ」2004年
大学生5人の恋模様を描いたドラマ。当時はみんな、大学生になったらこんな楽しいキャンパスライフが待っていると、このドラマを見て絶対思っていた。https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1165/

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しかし、イケイケな性格をしていないので、女の子と話す機会もそんなになく、僕の大学生活は半年ぐらいで終わるのでした。ただ、イケイケではないんですけど、心の中の考えはすごく生意気で(若かりし頃…ですね本当に)、大学の全てが疑問でした。

今となっては失礼ですが、「日本文化論」という授業をアメリカ人の先生がやっていたのですが、"なぜ日本の文化を学ぶのに外国の人が教えるんだ?意味わからん"とか思ってましたし、大学に入学してその大学の就職実績とか見ていたら、高卒と変わらないんじゃないか?と思ったり、大きな講義室の授業で、寝ている学生に一切の注意もせず、ダラダラと終始話して終わる教授とか、大学という存在の意味を見出せなかったのです。

今思うと本当バカですね。
以前何かの記事で見ましたが、
「日本の教育は"学ぶ"ということの大切さを教えられていない教育だ。」
と誰かが言っていました。
僕は勉強は教えられるものとずっと思ってきていました。
"自分から学ぶのが勉強"ということにどれだけ早く気付けるかで、本当に人生が変わると、今は思います。

・飲食店の店長になる
気付けば大学への足は遠のき、1年も経たず辞めることになりました。
大学を辞めたと同時に、当時アルバイトしていた店長から、「フリーターになっても経歴に傷がつくだけだし、すぐに社員になって社会経験を摘んでみては?」というアドバイスをもらい、すぐに社員になることにしました。
本当に、すぐに(笑)

3ヶ月ぐらい研修期間を得て、店長となりました。当時19歳でした。
この飲食店店長時代は、今の僕をつくる土台になったかもしれません。

・お店の経営数字管理
・アルバイトの採用・不採用
・アルバイトの教育 / 人を育てるということ
→人を育てるというのは本当に難しいです。
・年下、年上とのコミュニケーション
→最初は年上のアルバイトが多く、年下でもある店長の立場としてお店をまとめるのは苦悩だった記憶があります。一番下は16歳、上だとパートのおばさま合わせると50代ぐらいでしょうか。
・シフト管理・作成
・発注管理
・接客
・クレーム処理
→土下座、タバコ投げられる、色々ありました。
・信頼されなきゃ何もはじまらないお店の長という立場
→飲食店はすぐに干されます。特に店長が変わるタイミングは、前任の店長が優秀だと、そのあと引き継がれた人はスタッフから相当厳しい目で見られます。それで何人もやめていく人を見てきました。
・社会人としての社員会議
・全てのポジションを、ある一定のレベル以上でこなせないといけない。
→そうしないと、意見できないからです。

「飲食店」っていうと誰でもなれるっていうイメージがありますが、一人で本当に沢山のことをやります。これを19歳から経験できたことは、今となっては本当に貴重な経験でした。

もちろん、色んなことがありました。
若いからちょっと尖ってたこともあり、正月、シフトも集まらず、営業を3人ぐらいでやらなきゃならない日があり、もう無理だと思って勝手にお店を休みにして他の店のヘルプに行きました。
今考えるとヤバイ行動ですね(笑)
後日電話が来て、「〜日の売上表来てないから送って」と本社から言われ、「営業してません」と言ったときは、電話の向こうの沈黙がすごかったです。当然、あとで社長に怒られました。

クレームも死ぬほど対処しました。

当時流行っていた「女王の教室」というドラマの主人・阿久津真矢に影響されすぎて、見習って、笑顔を無くし、正論をズバズバ言って今までとは180度変わった態度をとり、罰を与えたりしていたら、干されました。

「女王の教室」2005年
学級崩壊などで学校が危機的状況の中、冷酷な鬼教師として君臨した前代未聞の異色教師・阿久津真矢と生徒の物語。
https://www.hulu.jp/the-queens-classroomhttps://www.hulu.jp/the-queens-classroom

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そんなことをしてしまいバチが当たったのか、当時は東京と埼玉の2店舗を見ていて、東京店舗出勤の帰り(家が埼玉)に事故りました。

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国道を走っていて眠ってしまい、電柱に激突しました。買ったばかりの車がお陀仏になりました。ローンが1年半以上残っていました。
なんと、当時の様子を書いたブログが残っていました。
この写真の経緯など、詳しく、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/camecamera/e/c001a95d53ace79a6ba488348d58a99
https://blog.goo.ne.jp/camecamera/e/d23954420243e8b872f5234ca4e2598b

バカですね。(もう10年以上前の話です)

当時は、高校時代とは違い、ほぼ映画に触れることはない生活でした。
結構忙しかった記憶があります。

映像との関わりで覚えているのは、とにかく海外ドラマ「24」にはまっていたこと、そしてマンガの「アカギ」にはまっていたこと。ですね。
「24」はもう中毒のようにはまっていました。寝ないで仕事に行ったことはザラですね。お店の中で24ごっことかもやってたなぁ。。

海外ドラマ「24」
今や当たり前となっている、1話1時間(実際は40分ぐらいで)で、リアルタイムに事件が進行し、テロ対策ユニットのCTUスタッフ・ジャックバウアーが犯罪組織と戦っていく物語です。
https://video.foxjapan.com/24/

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そして麻雀漫画の「アカギ」にも大ハマり。当然麻雀にものめり込むのですが、仲間で集まると、アカギの名言を言いながら牌を振りかぶり雀卓に叩きつけていたことは懐かしい思い出です。

「アカギ〜闇に降り立った天才〜」福本伸行 著
“伝説の雀士”赤木しげるを主役にし、赤木の少年期から青年期、そして伝説の雀士へ登りつめていく姿を描いた作品。
http://www.takeshobo.co.jp/sp/akagi/about.html

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アカギは「天」という別のシリーズで(↑闇に降り立った天才シリーズの何十年後の話)でも登場していて、そこの名言もかなりの賜物でした。
知りたい方はぜひこちらの秀逸なブログも読んでみてください。
魂震えます。
https://zenipawer.com/akagimeigen

話は飛びましたが、僕は飲食店に育てられたと言っても過言ではないぐらいです。この経験は感謝しています。
最近では10年前に比べると、沢山の面白いバイトがあって、飲食店って少し時代遅れ感がありますが、場合によっては一生の友達が作れる場所だし、恋も生まれやすいし、人としてとても成長できる場所だと思っています。

僕は店長を2年で辞めて、次の職場に行くのですが、そのあとまた飲食店にお世話になります。飲食店の魅力については、また別の記事でガッツリ書きたいと思います。感謝も込めて。

*当時の働いていた飲食店にて、業務後。

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まとめ
・映画からは少し離れていたが、ドラマ(物語のある映像)はずっと見ていた。
・社会人経験、人間力やコミュニケーション能力などは、飲食店勤務による賜物。
・vol1から引き続き、映像にすぐ影響を受ける性格であることが顕著にわかった。
・プラス思考だった。(事故っても落ち込まない)

次回はvol.3です。
飲食店をやめて、次に入ったのは金融系企業への転職。
そしてある映画をきっかけに、リゾートバイトへ。

よろしくお願いいたします。

自己紹介
桜屋敷知直 1986年生まれ
bird and insect / Direcor (写真・映像の制作会社)
https://bird-and-insect.com/company/
映画「雨とひかり」公式サイト
http://ame-to-hikari.com/