補助金に対する考え方
「事業再構築補助金」等、実行にかかった費用の何割かを補助する形式の補助金がここ数年は毎年発表されている印象があります。
この実行がうまくいっているケースといっていないケースがあると聞きます。
その分岐点は何なのでしょうか。
基本的には、補助金に対する考え方にあるような気がしています。
補助金が先か補助金が後かという考え方です。
それは補助金の要件に合わせて実行プランを立てるのではなく、もともとやろうとしていた実行プランがたまたま補助金の要件を満たしていたという違いです。
もっと言えば、補助金がなくてもその実行プランをやるのかどうかということです。
補助金がないのならその実行プランはやらないということであれば、やらない方が良い気がするのです。
もしくは補助金がなければ資金的に実行できないということであれば、それは実行すべきではなく、コストのかからない別のプランを実行すべきであるということです。
こんなことを言うと「補助金は実行を後押しする制度である」という反論があるかもしれません。
しかし、京セラ、松下電器、ソニー、ホンダ等の企業が0から大企業に成長する過程において、果たして補助金ありきの実行プランをたてたのでしょうか。
あくまでも私の推測ですが、下記のような感じではないでしょうか。
・本来会社の成長戦略に必要な計画を立てて実行していく
・その結果たまたま補助金の要件に内容が合致していたと後からわかった
もしくは「こんな誘致制度があるので、何とかここで事業を展開してもらえないだろうか」と地方自治体より誘致依頼がありその地域の活性化を支援しようという意図で事業進出するのは良いでしょう。
いずれにせよ、補助金は「たまたま要件を満たしていたのでもらえた」くらいのスタンスが良いでしょう。
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