物流の重要さ
「農家さんの拘りの生産物を如何にして全国に幅広く流通させていくか」
そんなことに頭を悩ませていた時期がありました。
「農協の物流システムに変わる仕組みをなんとか構築できないか」
そんな風に言い換えることもできます。
過去何十年という歳月において、拘りの農家さんや仲介業者さんが頭を悩ませてきた問題でもあります。
個人でやっっている仲介業者の方が、朝に各農家さんの畑を回って収穫したての野菜を自分の車に積んで運んで、自分でそのまま販売するなんてことをやったりしています。
しかしながらなかなかそれで成功して続けられている人が少ないのも現実です。
また個人レベルではなんとか上手く言っても、規模を拡大しようとすると壁にぶち当たるという問題に直面します。
共通の悩みは物流です。
既存の物流サービスに頼むことも出来ますが、送料の問題に直面します。
特に小ロットで頼むと配送コストが商品代金に重くのしかかってきます。
それが原因でなかなか販売者が利益を得られるような構造になりにくいのです。
もちろん、その配送業者のコストを消費者が受け入れるのであればそのサービスは広がっていきます。
しかしながら「amazon」のサービスでご存知のように、消費者は「送料無料」に慣れてしまっています。
物流の仕組み(如何に安く早く効率的に届けられるか)を構築出来るかがキーになっているのです。
商品を作ることも販売することもそれ自体だけを考えればそれほど難しいことではありません。
やろうと思えば誰でも参入して実行することができます。
そして商売として成り立たせて継続することが出来ている人も多々います。
しかしながら、物流の仕組みまでも構築出来て、規模の大きい商売が出来ている人はそれに比べて極端に少なくなります。
それだけ「物流システムを構築する」ということは難しいということです。
逆に言えば、そこの課題を解決できるなら、大きく飛躍できる可能性があるということです。
「農協を通さないで拘りの農家さんの野菜を広く普及させることができるかどうか」
ということも過去に多くの人や会社がチャレンジして「物流の壁」にぶつかって悩まされてきました。
「物流を制するものは商売を制する」
そういっても過言ではないかもしれません。
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