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言葉の宝箱 1214【一ヶ月後に死ぬと仮定して生きる。やってみて損はないかもしれない】


『きときと夫婦旅』椰月美智子(双葉社2022/7/30)

・夫と口を利かなくなって、どのくらい経つだろうか。
口を利かないほうが賢明だと思うに至り、自分を慣らしていった。
口を利かないというのは、期待するのをやめたということだ P33

・お酒を飲めない人は人生損してるとか言うけど、
電車に乗ってて車窓を見ないで居眠りしてる人間のほうが
人生かなり損してるって、おれは思うけどね P46

・不機嫌を引きずることほど不毛なことはない P57

・お金というのは、考えないときはまったく執着しないのに、
いったん気になりだすと抜け出せなくなる。
それがお金というものの恐ろしさだろうか P75

・二度と会うことのない、居酒屋の店員さんとのちょっとした会話。
節度と礼儀を持ってかわす会話のすばらしさよ P111

・冗談にできるような状態ではないからだろうか。つい取り繕ってしまう。我ながら情けない P114

・お金と時間が妻をきれいにするってことをくれぐれも肝に銘じてね。
お金と時間に制限をかけているのに、
妻に「きれいにしろ」って言うのはお門違いですよ P158

・続けたくない話のときは、話題を変えるに限る P181

・期待するからバカを見るのだ。
はじめから期待しない。相談しない。話さない P182

*マンスプレイニングだったと、今ならわかる。
知ったような口を利いて、
不確かな説明で人を見下し、優位に立とうとする、
man(男)とexplaining(説明・解説する)をかけ合わせた用語だ P203

・例えば一ヶ月後に死ぬと仮定して生活したら、
すべてのことに一生懸命に心を砕くだろう。
何事も先送りすることなく、やりたいことをやり、
愛情を込めた料理を作って、一文字も逃さず本を読み、
会う人会う人に誠意を持って接する(略)
一ヶ月後に死ぬと仮定して生きる。
やってみて損はないかもしれない P204

・歳を重ねるごとに一年が早くなっていく。
これまでの人生よりこの先の人生のほうがはるかに短く感じるだろうし、
また実際短いだろう P279

・自分が気付くまでは誰がなにを言っても無駄なんだな P307

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