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言葉の宝箱 1166【なんでもかんでも顔にまるまる出すのは、正直なんじゃなくて、無神経なのよ】

『流星さがし』柴田よしき(光文社2009/8/25)

『流星さがし』『泥んこ泥んこ』『離婚詐欺師』
『わたしの愛したスッパイ』『白い彼岸花』5話連作短編集

・味方だと映れるよう、信じて貰えるよう、精いっぱい努力する。
その為だったら、プライドだって捨てるかもしれない。
そのくらいの覚悟がないと、
アカの他人に信頼して貰うことなんてできやしない P52

・お題目だけの正義よりも、
ほとんどの場合、助けになるのは金である P66

・心の中にあることを見透かされないようにする、ってことと、
嘘つき、ってのはまったく別のものでしょ。
正直な人間でも、時と場合で気持ちを押し殺す、ってのはできるし、
しないといけない場面もあるんじゃない?
なんでもかんでも顔にまるまる出すのは、
正直なんじゃなくて、無神経なのよ P130

・弁護士って、正義の味方じゃないんだよね。人間の味方なんだね。
ものすごく悪い奴で、
死刑にするしかないって世界中の人が思ったとしても、
弁護士だけは味方でいないといけない。
世界中を敵にまわしても、その悪い奴の為にできるだけのことをする、
そういう仕事なんだね P164

・当面の目標にはできるけれど、それを目的にしてはいけない P170

・金を貰わなくては弁護が続けられない(略)
ボランティアで弁護活動をしていては、いつか限界が来る。
きちんと報酬を貰い、自分の生活を安定させてこそ、
その上に積み重ねていけるものが見えて来る。
さらには、本当にいい弁護をする為には、
それなりに資金も必要だということ。
時間も経費もきちんとかけてしっかり下調べしてこそ、
もっとも合理的な解決策が見えて来る P171

・先入観とか固定観念とかが最大の敵なのよ P220


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