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言葉の宝箱0930【泣くのはいいことだわ。なにより自分自身の気持ちの浄化になる】


『書店ガール3 託された一冊の本』碧野圭(PHP文芸文庫 2014/5/22)


「私、亜紀さんみたいになりたい!」輝く目で新人アルバイトの愛奈に告げられ、子育てに疲れ、不慣れな経済書担当として失敗を重ね、自信を失いかけていた亜紀は困惑する。一方、理子は仙台の老舗書店のリニューアルを任され、沢村店長との出会いを通し、被災地の現状を知る・・・。
書店を舞台としたお仕事エンタテイメント『書店ガール』第三弾。

・泣くのはいいことだわ。
涙は亡くなった方へのはなむけだし、
なにより自分自身の気持ちの浄化になる P174

・悩める余地があるといことは、恵まれている状況にある(略)
どちらかに決められないということは、
どちらにもそれなりによい面があるということだ。
それを自分で選ぶ権利があるということだ P188

・語られないドラマがある。
口に出せなかった想いがある。
新聞記事にもならず、ネットにも書かれないささやかな出来事。
だけど、その人にはかけがえのない記憶なのだ P263

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