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言葉の宝箱1323【自分の好きなことをやって、中途半端だろうが、未完成で終ろうが、それで構わないじゃないか。もしそれが価値のあることなら、後から出て来る者が、それを受け継いでやるだろう。自分一人で、それを全部完成させようなんて了見は虫がよすぎるよ。要は、夢中になれることに夢中になるということだな】


『花壇』(角川文庫:昭和55年2月29日)



・この世に生まれて来て、自分勝手に、好きなように生きることなしに、
与えられた人生を終わたら、随分詰まらないと思います P76

・何もしないでいると、健康にも悪いし、心に張りもなくなる(略)
ぶらぶらしているうちに、何かやりたいものが、自然に見付かるよ。
向こうからやってくる P192

・生きる、生きないのは寿命だから、こちらの思うようにはならん。
それにしても、人間、与えられた寿命だけは生きないとね。
大抵の奴が、寿命だけは生きていない。
過労で生命を縮めたり、くだらぬことを心配して、早く死んだりしている。名利を求めるのもいかん。
名利を求めようとすると、必ずどこかに無理ができる。寿命を縮める。
まあ神さまから与えられた寿命だけは生きて、
死んだ親のことでも考えてやるんだな P193

・無一文なんて、君、たいしたことではない。
他人の迷惑にはならん。自分だけの問題だ P299

・自分の好きなことをやって、
中途半端だろうが、未完成で終ろうが、それで構わないじゃないか。
もしそれが価値のあることなら、
後から出て来る者が、それを受け継いでやるだろう。
自分一人で、それを全部完成させようなんて了見は虫がよすぎるよ。
要は、夢中になれることに夢中になるということだな P345

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