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【専門職向け】筋膜:フィットネスに携わる人たちがもっと注目すべき、身体内部の機能的な接着剤。



はじめに

 筋膜とは、身体において、感覚と行動をそれぞれ別々のものではなく、機能連携が可能な単一の連続したユニットとして構築している広大な結合組織のネットワークです。
 つまり筋膜のおかげであたりまえの動作ができていると言っても過言ではありません。たとえばわたしたちがサーフィンをするときに、動いてほしい好きなときに筋肉がタイミングよく完全に連動してくれなかったり、足を見ないと自分の足がどこにあるのかわからなかったりしたら、サーフィンをするのはかなり難しいでしょう。
 筋膜は、筋肉と皮膚のように臓器と臓器をつなぐだけでなく、あらゆる種類の神経末端があり、空間の中で自分の体を感じたり、自分の中で何が起こっているかを感じたりするのに役立っています。
 しかし、何十年もの間、医師や科学者は筋膜を退屈な充填組織と考えていました。
 医師や科学者は、何十年もの間、この組織を退屈な充填物と考え、実際に研究している器官をより鮮明に見ることができると考えて、捨てていたのです。
 しかし今日では、医師や科学者たちは筋膜についてもっとよく知るようになりました。

 私の考えとして、フィットネスに関わる人たちがもっと筋膜に注目すべきだと思っています。
 筋膜に介入する考え方は、慢性疼痛や慢性不調、運動器障害や介護予防などのセラピーにもっと取り入れられるべきだと思っています。
 これは直接筋膜に介入するしないに関わらず、筋膜の存在を無視した運動処方や徒手療法はクライエントの幸せに遠回りになっているんじゃないかと思うわけです。


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