めっちゃ自分によくしてくれる人っているじゃん?

あれ、何なの。

最近出会った人なんだけど、その人と俺は言わば上司と部下みたいな関係なのね。てかそう。その人の下でバイトみたいなことをしてるんですよ。
でさ、そのバイトが俺にとっては結構割のいいバイトで、見つけた時はラッキ〜って感じで。
実際やってみても明らかに待遇がいいの。仕事内容は大したことないのに。そこで何も考えずに「ラッキ〜」に有り付けるほど素直じゃないのが自分の面倒な部分でさ。

このバイトを始めてからその人(以下ケイと呼びます)と一緒にいる時間が長くなて、軽いご飯とかもよく行くのね。吉野家とかすき家とか。で、ケイは毎回奢ってくれるんだよ。いいじゃんって思うでしょ。確かに俺はケイより年下だし部下だけど、違和感をね、覚えるんですよ。奢られることに。

年下で部下ってだけで、みんなそんなポンポン人に奢るもん?

いや、でも確かに、そのバイトっていうのは俺しかいないのね。募集人数1人必要人数1人。だから俺を可愛がって奢ってくれるっていうのは当たり前なのかもしれん。しかしだな、ケイにはな、俺を可愛がっているという素振りがみられないんだよな。むしろ一定の距離というか、壁をつくっているように感じる。

妙に、冷めているんだよな。

普通人間ってさ、自分の好きな人と一緒にいるようにするじゃん。で、自分が相手に対して抱いている印象と相手が自分に対して抱いている印象って大体同じ感じじゃない?同じ感じだと思うんだよ俺は。
俺はさ、ケイのことは好きでも嫌いでもないんだよね。いやごめん、ちょっと嫌い、いや嫌いじゃなくて、苦手、かも。
だから俺のそういう心情は少なからず出ると思うんだよね。言動とか態度に。そこから相手は何となくの雰囲気を察知できると思うんですよ。
片方が「合わないな」って思っている時はもう片方も何となく合わないって印象を抱くはず。

でも何でだ?何でケイは俺によくする?奢ろうとする?ご飯に連れていく?遊びに誘う?

いや俺だって仲良くしたいさ。一緒に仕事する人間だし、関係が良いに越したことはない。でもこのギャップは何だ?明らかにケイは俺への距離を詰めてきてくれているのに、当の本人からは人に対する好意というか感情の起伏なんかが感じられない。俺と居て楽しいとか面白いとかそういうのが出ていない。なのに何で。違和感。気持ち悪い。何か隠れた目的がある?


まあ俺がそう勘繰ってしまうのにも理由がありまして。

理由ってか、実体験。過去。

以前ケイに似た人に会ったことがあるんだ。初めて喋った時にそこまで意気投合したわけじゃないのに、その後何回か遊びやご飯に誘ってきた人。年上。
やっぱりその人からも、人と喋っている時に出る相手に対するプラスかマイナスの感情が感じられなくて、要は誰と喋っていても同じような。この人には好きな人も嫌いな人もいないんじゃないかっていう、そんな感じの。

まあ結果から言うとその人はマルチビジネスの人でまんまと僕はその人の自宅で(本当は自宅勧誘ってダメらしいね)勧誘を受けたわけですが。

とにかくケイの雰囲気がその人に似ている。俺はまた囲われようとしている?と思い、ならば先手必勝!「前にマルチの勧誘を受けたことがあって〜」と口にすることに成功した二往復くらいの会話がこちら。

「ケイさんも勧誘されたことありますか?」
「あるよ。この年になると何回も」
「やろうと思わなかったんですか?」
「好奇心でセミナーの会場行ったけど面倒になって帰っちゃった」

マルチじゃない……?

いやしかしこの時のケイの反応が少し遅れていたように感じたし口数も少なかった。

嘘をついている……?

じっくりゆっくり俺との関係性を構築してから十分に信頼を得ているという状態で引き込むつもりが俺に先手を打たれたことで咄嗟に嘘をついた?

それにしてはケイが実際に知り合いのホストの男から勧誘を受けて逆に説得仕返した話が具体的すぎる…。

「マルチなんかやってる奴ら大したことないぞ。あいつら下っ端だし。俺より稼いでんのかって話」

これはケイの言葉。いやシロかこれ?????

でも書いてて思ったがこのセリフ、ケイは下っ端じゃないってだけにも見える…。

くっそわかんね〜〜〜。でもマルチの人はターゲットに対して奢らない何故ならコスパが悪いからって話も聞いたことあるな〜〜〜〜。俺はターゲットにされていないだけか〜〜〜〜????

人間が一番ストレスを感じる相手は、敵か味方かわからない人だってDaiGoが言ってた。

いやわかるわ〜〜〜〜〜。早く何とかしてくれ〜〜〜〜〜。


っていう葛藤を抱えながらある本を読んでいると、その中にこんな一文が。

どうして「仕事上の知り合い」とは友人関係になりにくいのでしょう?
それは、互いを手段として扱うからです。

ほう。

ビジネスの文脈では、相手に何かをしてほしかったら、対価を差し出すし明かりません。相手が認める対価を持ち合わせていなかったり、「借りを返す」見込みが薄い場合などでは、協力や援助を取りつけることは難しくなります。

なるほど。

問題は、僕らは、自分のことを手段として扱おうとして近づいてくる人を信頼することができないことです。
親切にされればされるほど、何か裏がある、打算があるはずだと感じてしまう。

これ、俺のことやん。

つまりこう。
ケイとの関係は仕事の上で始まった。仕事とは労働とお金の交換である。俺とケイの関係性は「交換」であるのに、ケイからは一方的な「贈与」のようなものを感じる。すると俺は

何か裏がある、打算があるはずだと感じてしまう。

あ〜〜〜〜〜〜これかも〜〜〜〜〜〜。


え、でもさ、てことはこれ、俺が悪いってことか?俺がケイの言動から彼の感情を読み取れていないだけで、ケイはただ単に俺と仲良くしたいだけ?裏なんてない?俺の何かを気に入った?俺はケイを(少なくとも現時点では)そこまで好きだとも思っていないのに?

んあ〜〜〜〜〜〜〜そうなのかなあああ〜〜〜〜〜???

って読み進めていくうちにこんな部分も。

僕らが他者を理解できないのは、その人の言語ゲームが見えないからです。
僕らはしばしば「あの人の気持ちが分からない」「彼女が何を考えているのかが分からない」などと口にします。

はい、その通りです。(言語ゲームって何だよと思った人は調べてみて!でも俺もあんまよく分かってないから調べなくても言ってること何となくわかると思う!)

……僕らはもっとたちが悪いのです。僕らは自分がすでに知っている手持ちの言語ゲームをその人にも当てはめようとします。

あっ(察し

他者のある振る舞いが理解できないのは、その振る舞いが位置付けられる言語ゲーム全体が見えていないからなのです。その振る舞いがどんな言語ゲームの一場面なのかが分からないということです。
だから他者理解において僕らがやるべきは、もっと長い期間、一緒にゲームに参加しながらゲーム全体を観察して……その他者がこれまでの人生の中で営んできた言語ゲームを少しずつ教えてもらいながら、一緒に言語ゲームを作っていくことかもしれません。

……はい。ここに一つ、僕がケイさんに対してとるべき態度のようなものが示されました。


そっか〜〜〜〜〜〜。こういう考え方もあるよなあ〜〜〜〜。いや俺だって仲良くしてえ〜〜〜し〜〜〜〜〜。ましてや自分によくしてくれる人なら尚更〜〜〜〜〜〜。そうだよなあ〜〜〜〜。観察していくうちに彼への理解が深まってついでに彼の中で好きな部分とかも見つけられるかもしれんしなあ〜〜〜。俺が感じている違和感も、俺がケイの言語ゲームに参加できていないだけかもしれんしなあ〜〜〜〜。

というわけでこれからはもっと用心深く彼を観察してみようと思います。

てか彼だけじゃないね、これ、もっといろんな人に対しても取り入れていくべきだわ。


これでケイもマルチマンだったら笑う。


引用した本はこちら!

世界は贈与でできている 〜資本主義の「すきま」を埋める倫理学〜 (近内悠太)

でした〜〜〜。

気になった人は何となく手に取ってみると何かいいことあるんかも!!
ケイがマルチマンじゃありませんように!!!!!!!!!お願いお願いお願いお願い!!!!!!!


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