選ばれたいから

先週末、29、30日は、青山にて「TOKYO CRAFT MARKET」に出店していました。

「TOKYO CRAFT MARKET」は青山・国連大学前で毎週末開催されている「青山ファーマーズマーケット」と同系列のイベントで、過去に2度、3ヶ月に1度のペースで行われています。

ファーマーズマーケットのような飲食関係に加えて、クラフトマーケットでは洋服、雑貨、食器など、いろんなお店が出店します。

当日の会場は道路向こうの青山学院大学が学園祭だったこともあり、いつも以上の熱気に包まれていました。ぼく自身も参加していて、突然訪れた東京の寒さを吹き飛ばすような、暖かい風景があったと感じています。

今回このイベントに参加することになったのは、7月に出店した熱海のマルシェがきっかけでした。マルシェに偶然通りかかったファーマーズマーケット担当者の方がEVERY DENIMを気に入ってくださり、ご縁をいただいた次第なのです。

そしてまた今回の出店でも、次につながるいくつかの出会いがありました。偶然も必然も含めて新しいチャンスをいただいたことに、心から感謝しています。

思えばこの半年間、いろんな人たちの「ぜひ、紹介したい」という言葉の繰り返しで、販路が決まっていっています。紹介先でイベントをし、またそこで次を紹介いただくことで、ありがたいことに各週末が埋まりつつあります。

この「紹介される可能性」というものを、ぼくはもっと高めていきたいと考えています。誤解を恐れずに言うと、「自分を他人に紹介してもらうことでチャンスを得る」というのは、立派な一つの力だと考えているのです。

自分にその力が備わっているという話ではなくて、そういった力をつけていきたい。ということなのですが、とにかく、誰だって、選ばれないよりは選ばれる方が嬉しいはずですし、紹介される≒選ばれるというのは人間の本能的な喜びのような気がしています。

人間同士が繋がりやすくなっている世の中で、「人と人を適切に繋げる」ことの価値はますます高まっています。それをビジネスとして、サービスで提供するのが人材業界と言えるでしょう。

いかにうまく人をマッチングさせて新たな価値を作り出すか、繋ぐ側には高度な能力が要求されていると思います。

そんな世の中だからこそ、ぼくたちは、どんなときでも選ばれる側の人間であることを、意識しておかないといけないはずです。

なにも就活や転職の時だけ選ばれる存在になるのではなくて、繋がりの頻度が増している現状において、いつも選ばれる準備をしておくべきだと考えています。少なくともぼくのような業種では、周りの支援無くして有名になることなど絶対にできません。

選ばれたいから怖くても発信し続けたいし、選ばれたいからうまくいかなくても収穫を得たい。選ばれたいから自分を一言で語れる言葉が欲しいし、選ばれたいから期待に応える力と笑顔を持っていたい。

自分だけでは絶対に出せない大きな声を、選ばれることで、遠くまで届けたいのです。

選ばれたさが、いまの自分の原動力なのかもしれません。

山脇、毎日。