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小学生の時に『プロフィール帳』というものが流行った。
クラスの女子が、男子にも女子にも配る。 

こういうの。アラサー世代ならわかってくれるかな。覚えてる?

好きな食べ物、好きな芸能人、好きな曲
嫌いな教科、嫌いな遊びなどなど
項目がたくさんある。
書いてくれた文字を見ながら、この人は実はこんなこと考えていたんだ!
こんなこと好きなんだー!
教えてくれた喜びと、共通点を見つけて嬉しくなったり。

気になる男子に書いてもらって、好きな人の欄に『ないしょ!』と書いてあってドキドキした。

このプロフィール帳を渡してきた友達についての印象は?友達にひとこと。
という項目があり、小学生女子はすでにお世辞を覚えているので
『ちょーー可愛い!!ずっとなかよしだよ⭐︎』みたいな内容が多い中
結構ズバッと本当に、相手から見た私の印象を書いてくれる友達もいる。
そこで、初めて自分自身を客観視する機会を得る。
『ドッチボールの時、キャーキャーうるさい』
『いつもテストとか早く終わってて、すごい』 
と書いてあった。

反省して、喜んだ。
自分が思っている、私ってこういう人。という自我と
こういう風に見られたいという欲。
友達は、私の知らない私を教えてくれる。

大人になると、褒め合うことはあっても
悪いところを指摘されなくなるよね。
人間関係を円滑にしていくために、本当の自分を出さなくなり、
本当の自分を隠し続けると辛い、理解者が欲しくなるのだ。
    でも、本当の自分って何?

フライト(オーストラリアの精神科医)によると、意識できる自分(エゴ)は自分の一部にすぎない。
私たちは、自分のことは自分が1番わかっていると思っているが、当人にも把握できない無意識(イド)が潜んでいる。
感情や欲求を完全にコントロールできない、意思で律しようとしても、それはかなわないのだ。

ヨガは、この心の作用をできるだけ
穏やかにコントロールできるようにする訓練である。

いまの私に必要な食事?
時計の針が12時だから、お腹が空いたような気がするだけかも。
急いでいたから怒りがこみ上げてきただけかも。
寂しい気持ちは、このままの状態を維持したいと願う私の勝手な欲望かもしれない。

恥ずかしいと感じたのは、こういう風に見られたいという見栄やプライドではないか。
ずるい、と感じたのは相手が羨ましいという感情と私自身のやるせなさ行動が伴っていない悔しさではないか。

ヨガは、ただのエクササイズではない。

マットの上だけでなく、日常にヨガの考え方や要素を落とし込むことができると
生きやすくなる。幸せであることに気がつく。

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