米国市場前のマーケットニュースと注目銘柄【２月１日(月)】

※NY市場開場までリアルタイムで更新していきます。

ダウ先物　+0.56%⇨+0.66%
S&P500先物　+0.78%⇨+0.87%
ナスダック先物　+0.95%⇨+1.05%

・金曜日の米国市場下落の理由

29日の米国市場では、
・ダウ　-2.03%
・S&P500　-1.93%
・ナスダック　-2%
となり、ダウは30000ドルを切りました。ロビンフッドが29日に一部銘柄に対する取引制限を緩和し、個人投資家による投機的な取引が市場の混乱を招くとの警戒感から幅広い銘柄に売りが優勢となったことに加え、取引制限の緩和によって一部の銘柄が暴騰し、これら銘柄に空売りを出していた複数のヘッジファンドがスクイーズを迫られると同時に、損失を埋めるため保有する主力株に換金売りを出したことによる下落と見られます。

・EUワクチン輸出制限。各方面から批判

EUが打ち出した新型コロナウイルス用ワクチンの輸出制限措置が、EUがワクチンを囲い込み、国際協調の足並みを乱していると映り、国際社会から批判を受けています。何が起こったのかを順に説明します。

・イギリスがEUを離脱する際に定めた離脱協定には「深刻な経済的、社会的な困難がある場合」に輸出を止められる規定があります。イギリスのアストラゼネカ社のワクチン供給が履行されていないEUはこの離脱協定を発動しようとしました。
・しかしこれは撤回されました。
・EU側はEUが域内で製造したワクチンの出荷計画を事前に申告し、許可を得るよう製薬会社に義務づける内容である輸出制限措置を発動し、アストラゼネカ社に契約を守るよう圧力をかけました。
・これに対してカナダの貿易相や、WHO、日本、韓国などからの批判が続出しました。

・エクソンモービルとシェブロンが経営統合を検討

昨春以降、エクソンモービル（XOM）とシェブロン（CVX）が2020年に経営統合を検討していたことが報じられました。交渉は合意には至らず、既に打ち切られていますが、統合案が再浮上する可能性があります。

・SECは調査を開始

米証券取引委員会（SEC）が、個人投資家を主要顧客とする一部の米証券会社が個別株の取引を一時停止した問題を巡って、調査を始めると29日発表しました。個人投資家が取引を制限されている中で、ヘッジファンド等の機関投資家は売買を続けていたため、個人投資家が不利な状況に置かれたという批判が議会から出ていました。

・ウォーレン議員、SECに質問状

民主党のウォーレン議員は最近のゲームストップ株の極端な値動きを問題視し、米証券取引委員会（SEC）に株価の乱高下を巡る質問状を送りました。状況報告や相場操縦の防止策について2月5日までに返事するよう求めました。

・NIO、1月の納車台数

NIOの1月の納車台数が発表されました。納車台数は合計7,225台で、前年比+352.1%でした。

・XPEV、1月の納車台数

XPEVの1月の納車台数が発表されました。納車台数は合計6,015台で、前年比+470%でした。

・米日英豪、5G・半導体基金設立

アメリカ政府は、信頼できる同盟国とサプライチェーンの構築で協力し、通信機器大手のファーウェイなど世界で競争力を高める中国企業に対抗するため、5Gや半導体の開発・供給で日本、イギリス、オーストラリアなどと連携する基金を設立します。半導体バンザイ。

・ミャンマーでクーデター

ミャンマー国軍は1日、クーデターを実行しました。それに伴いミャンマーでは1年間の非常事態宣言が発令されました。国軍が事実上の政府トップで党首のアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相、ウィン・ミン大統領を拘束し、国軍出身のミン・スエ副大統領が大統領代理として署名し、立法・行政・司法の全権はミン・アウン・フライン国軍総司令官が掌握しました。

【注目銘柄】

・CLXT
・NNDM
・HUYA
・PSNL
・TTCF
・NIO
・XPEV

【ニュースのあった銘柄】
・SPCE　新たな宇宙飛行テストの実施を発表。
・OTIS　好決算。エスカレーター、エレベーターの製造会社。
・CVAC　臨床試験中のコロナワクチンの製造を、Bayerという他の製薬会社と提携。CVACはドイツの製薬会社。
・MRNA　コロナワクチンの１ドースあたりの内容量の増量の許可をFDAに申請。
・TSLA　Piper Sandlerが目標株価を$515⇨$1200にアップ。
・IFF　DDとの合併を完了。米国の大手香料メーカー。

【Reddit、ロビンフッドの注目銘柄】

・GME
・AMC
・KOSS
↓new!!（ターゲットとなっている、銀採掘会社）
・PAAS
・WPM
・HL