よみやだんご
【100年フード宣言 よびしの食】
よみやだんご(宵宮団子)
4月22日は、多賀大社 古例大祭です。「多賀まつり」と地元では親しまれ、鎌倉時代から続く由緒あるお祭りです。その、お渡りの行列は壮観です。
お祭り前日 宵宮(よいみや)
栗栖地区で宵宮に、隣近所に配ったのが「よみやだんご」です。「よみやだんご こさえるし おいでぇな」とお誘いいただきました。 皆が、餡入りのよもぎ団子を作り、配りあったそうです。娯楽やご馳走がさほど無かった時代、子どもの頃は、とても楽しみだったそうです。昭和50年頃には、隣近所に配る風習も絶えてしまったと聞きました。
【こさえかた(作り方)】
もち米は、半日水に浸しておきます。
昔、杵と臼でついていた頃は、ひと晩浸水したそうですが、餅つき機を使うと、ひと晩浸すとベタベタになるようで、半日しか浸水しません。
昔はひと臼ごと、2升(約60個分)ついていたそうです。
今回は、米粉(750g)、もち米(750g)
合わせて1升分(約30個分)の作り方です。
米粉に熱湯を混ぜて団子状にこねます。
先ほどこねた米粉団子と、もち米を層になるように重ねて蒸します。
ヨモギは、新芽の柔らかい先の部分だけを使います。茹でてからすり鉢で細かくすります。大きめおにぎりサイズのひとにぎりを、餅に入れます。
蒸し上がったもち米と団子に、よもぎと塩小さじ1を入れてつきます。
餡を丸めておきます。アイスクリームをすくう道具を使うと素早くきれいに出来ます。
つき上がった餅を、べに鉢に入れます。餅を分割して餡を包み込みます。
待ちきれない子ども達は、お餅に餡を挟んで「あみがさ」にしていただいたそうです。
餅は冬の食べ物、よみやだんごは、シーズン最後の餅、団子だそうです。
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