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巨人(ネフィリム)の女は存在せず男だけだったという聖書的根拠

まず人間の男女の違いをもたらしているものに注目しましょう。

人には46本の染色体があり常に似かよったもの同士が対になって連鎖しています。
この染色体上に遺伝子があります。
そして染色体は半分の23本ずつ両親から貰います。
このうち22対(44本)は常染色体で、残りの1対(2本)は性染色体と呼ばれます。
この性染色体には x 染色体と y 染色体の2種類があり、これの組み合わせよって性別が決まります。
女性はを2つ、男性はを1つずつ持っています。

男性の持つ染色体は100%父親に由来します。
男性の持つ染色体は100%母親からのものです。
女性のもつ2本の染色体は、それぞれの両親から受け継ぎます。
そういうわけで祖父、父、息子というふうに染色体は男から男へと受け継がれていきます。
つまり染色体はルーツをたどると最初の男性つまりアダムにまで行き着きます 。

さてこれは、一般の生殖による法則ですが、最初の男と女ではいくらか変則的です。

アダムは直接神によって造られました。アダムの性染色体はxyを持つ男として誕生したと考えてよいでしょう。
そして、アダムの体の一部からエバが造られました。最初の女エバには母親はいないので、エバの2本の性染色体xはどちらもアダム由来ということになります。
アダムとエバの最初の女の子はアダム由来のとエバ由来のを持ち、その後の子孫は、前述の生殖の法則に従って生まれて来ました。

受精しても、何らかの病理で「yy(あるいはが一つだけ)」で、ともかくが欠けている場合、成長を続けることはなく、流産になり、誕生することはありません。

さて前置きが長くなりましたが、タイトルに有る「巨人(ネフィリム)」の性別についてですが、この答えを得るには、彼らの両親の遺伝子を考慮すればわかります。

父親は化肉した霊者、母親は人間の女です。
ここで霊者(み使い)の化肉について触れておきましょう。
み使いが遣わされて地上に来る時、彼らは多くの場合 [化肉] します。普通に食事もします。ときには相撲をとったりもします。ことさら普通の人間と変わるところはないようです。

「神の子らが、人の娘たちのところにはいり、彼らに子どもができたころ、またその後にも、ネフィリムが地上にいた。これらは昔の勇士であり、名のある者たちであった。」ー創世記6:4

ネフィリムの父親は、「神の子(堕天使)」であり、生命体としては、人間とはまったく異なるもので性別はありません。
ただ聖書は、神を父、独り子を息子と表現しており、神の子(み使い)は人間の娘に惹かれて関係を持ちましたから男性性であることには間違いないでしょう。
ネフィリムについて考える前に、その両親の遺伝子を考慮してみましょう。
母は普通の人間の女性ですから、性染色体は [x x ]。
父は霊者で、非物質ですから本来遺伝的形質などは存在しませんが、化肉の際には必要になります。
霊者は生殖による男女2方からの情報を有している訳ではなく、また創造者でもありませんから、新たにもう一つの性染色に関する情報を創り出すことはできませんから、化肉男の性染色体は[ y ]のみと考えられます。

通常人間の場合、受精したとしても、何らかの理由で性染色体が [ y (男性遺伝子)]のみ(あるいは y y)の場合、成長できず流産になります。
しかし化肉男の肉体は単なるフィジカルなものに過ぎず、その体は、神がアダムを造られた際に、地の塵から塑性して、「命の息」を入れられる前の状態と似ていると言えるかもしれません。(命のない体)
ですからその生命存続のエネルギーはそもそも、その源の霊者の生命力に依存していますので、[ y ]のみでも問題なかったものと考えられます。
さて、ではその子供の遺伝子はどうなるでしょうか。

母:人間の女性[ x x ]
父:霊者の化肉男[ y ]
子:可能な組み合わせは[ x y ][ x y ]の2種類のみ。

よってどちらの場合も男子であり、結論としてネフィリムは男のみであった。ということです。
ここでタイトルに関する結論は出ましたが、この件をもう少し深めておくことにしましょう。
・・つまりネフィリムは1代で終わりであり、巨人化した混血男に子孫を残す手立て(生殖の相手)は存在しなかったということです。

その不自然な状況は、明らかに神の定めに反するものでした。

「また、主は、自分の領域を守らず、自分のおるべき所を捨てた御使いたちを、大いなる日のさばきのために、永遠の束縛をもって、暗やみの下に閉じ込められました。」ーユダ1:6

相手のいない巨人男は、その欲望をどう処理したのでしょうか。
ユダは続く節でこう述べています。

「また、ソドム、ゴモラおよび周囲の町々も彼らと同じように、好色にふけり、不自然な肉欲を追い求めたので、永遠の火の刑罰を受けて、みせしめにされていま す。」ーユダ1:7

ソドム、ゴモラの師匠はネフィリムだったということです。「不自然な肉欲」つまり「男色(同性愛)」ということです。

「こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身 に受けているのです。」- ローマ1:26,27

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