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~時代の変革者達に聞く、横浜国立大学体育サッカー部の未来~

大学生活は「人生の夏休み」という言葉は誰もが聞いたことがあるだろう。大学生活の時間の使い方は無数にある。勉強、アルバイト、旅行、海外留学、家に引きこもる。何をしたって、誰からも怒られないし、褒められもしない。何もかの自己責任、充実させるのも自分次第。それが大学の4年間の時間の使い方なのかもしれない。そんな中で、自分達のように「体育会」という組織に入り、かつチームの代表である「主将」として大学生活を捧げた3人の男たちに今回はインタビューした。

interviewees
1.69期主将  小泉成史 (芝高校)  写真左下
2.70期主将  岩水一史 (新宿高校) 写真左上
3.71期主将   沖綾  (市立桜丘高校) 写真右下

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1.ここ2,3年でのサッカー部の変化

(筆者) 成史君は、そもそもなぜ主将をやろうと思ったんですか?

(小泉)未来のサッカー部を強くしたいと思ったかな。自分の代だけでなくてね。自分たちの大学の特徴として、監督がいなくて自分たちで運営するというものがあるけど、悪い面は代ごとにスタイルが違うと部として強くなれないかなと感じて。弱小高出身ってのもあって、同期をはじめ、こんなにもサッカーに打ち込んでいる人達とサッカーやってこなかったから、自分にとって最高の環境だった。だからこそ大好きなサッカー部を強くしたいという思いが強くあったかな。

(筆者)その中で、具体的にどのようにチームを変えていきましたか?

(小泉)色んなことをやったと思うな~。後輩たちに残すって意味では、1on1であったり、ミーティング内容をデータとして残したりして、上級生の考えや自分たちがやってきたことを後輩たちに残せるシステム作りをしてきたかな。

(筆者)確かに成史君たちの代で他にも部内に様々な制度ができたと思います。実際やってみて、部員たちの変化ってどう見てましたか?

(小泉)前は正直、サッカーだけしに来ている人が多かったけど→スポンサー、班活動など、自分のプレー以外のことしてくれるのが当たり前になってくれたかな。
(岩水)確かにそうですね。正直1年時、サッカーだけしにきてましたね。雑用しに来ていると感じる時もありました(笑)。先輩とのコミュニケーションあまりでしたね。大学で「なんでサッカーしてるんだろう」って感じてしまうときも正直ありました。でも1on1とか下級生からしたら嬉しいと思います。普段接しない先輩や後輩と関われるので。チームの溝を埋めることができた制度だったなと思います。

(筆者)一史は主将やるうえで何か意識したことあった?

(岩水)自分は成史君みたいにできないなぁって(笑)。俺が意識したことは、成史君みたいにどんなことでも顔を出すって感じの主将ではなくて、俺らの代みんなで協力しながらチームを進めていくってことを意識したかな。自分が意見を発信していくよりはみんなでね。
あと、「YNUFC」のブランド力を上げたいなと。だからスポンサー獲得に注力してみたり、SNS強化してみたり、ボランティア活動であったり。実際、スポンサーも獲得できたしね。とにかく対外的に発信することで社会的価値あるチームを目指しました。

(筆者)なるほど、ありがとう。お待たせしました沖(笑)。沖は今シーズンの主将になるわけだけど、実際プレイヤーとしてどう感じてた?

(沖)最初、いいチームだなと率直に感じました。でも強度とか、戦う雰囲気が足りない。制度はよかったです。僕が一年生の時の出させていただいたアミノバイタルプレーオフの大東文化大学戦でも、試合前の雰囲気作りってところには少し疑問を感じました。メンバーの人の雰囲気はよかったけれども(当たり前)、応援の仲間たちは完全に他人事のようにしてただ試合を見に来ているなと、一年生ながら思ってました。そこで、学生主体だから甘くなっているなってぶっちゃけ感じましたね。一年生ながら生意気なこと思ってました。ごめんなさい(笑)

(筆者)確かに、学生主体ってだけあって、難しいことはたくさんあると思う。一年生ながらそこまで感じてたのは、素晴らしいことだね。さすが今シーズンの主将(笑)。じゃあこれからどうチームを変えていきたいとかある?

(沖)これから「全員がチームのことを考えて動けるチーム」にしていきたいです。
首脳学年が中心となって、チームのことを考えられる組織にしていきたい。主体性や当事者意識にも繋がってくるのかなと。運営面でも部員全員が他人事にとらえないでほしい。
だからこそ、今年はそれぞれの役割について組織改正をしました。(詳しくはhttps://note.com/ynufc/n/n384c31fd8aa3)今は各々が各役割を全うしていて主体性をもってやっていると感じています。また、1年生も一人一役何かしらの組織に入って責任をもって活動していますね。

(筆者)なるほど。一年生も当事者意識や主体性をもってやっていけるような組織作りにしていくのか。素晴らしいね。期待してる。

2.これからこのチームがどのように変わっていくべきなのか、方向性(これからの展望)


(岩水)1年時に参入戦の雰囲気やレベルを経験経験したのは俺らの代だけ、2年生以降は2部レベルを知らないから国大サッカー部が今後関東二部昇格を目指すうえでは絶対参入戦は出たい。そういう意味でも今年はとても大切なシーズンになると思う。今後の国大サッカー部のためにもね。
(沖)自分はシンプルに県リーグ全勝優勝。参入戦常連、関東二部昇格を掲げます。
(小泉)サッカー推薦がないから、戦力が受験で左右される部分はある。だから、強くあり続けるためにサッカー面の制度確立はもちろん、うまい新入生が「国大でサッカーしたい」って思ってくれるよな運営にしていかないとね。東大サッカー部とかブログ見てると東大でサッカーがやりたいって人もいるみたいだし。確かに、サッカーエリートではない人が多い中で、都一部はロマンあるよね。


(筆者)どんな人に入ってほしい?
(沖)サッカー以外にも部の運営に携わりたい人であったり、チームの社会的価値の向上目指すとか、プレーレベル関係なしに、関東二部昇格に向けて本気で目指せる人。とにかく「主体性」と「当事者意識」をもって体育会でサッカーがしたいと思っている人に入ってほしいです。

(筆者)確かにそうだね。ただ好きなサッカーをしたいってだけで入ってしまうと正直練習とかきついからモチベーション保てなくなるかもね。なぜ大学生という貴重な四年間をサッカーに費やすのかしっかり考えて、「目的意識」をもって主体的に動ける人が入ってくれると嬉しいね。

~筆者から~

最後まで見てくださりありがとうございます。今回の記事は三世代の「主将」によるクロストークでした。彼らの「組織を本気で変えてきたい」という想いとそれに対してどう行動していったかが伝わったらとても嬉しいです。これを見てくれた新入生のの皆さんはどう感じてくれたでしょうか。大学4年間という貴重な時間をどう過ごすかはあなた次第です。正直な話、部活は大変で、多くのことを犠牲にするかもしれません。でも部活に入ったら、そこに熱くなれるものがあり、きっと学生生活の中でかけがえのないものになることは間違いないです。私が保証します。以上、ありがとうございました。




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