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「失ったものと得たもの」2年 清水凜太郎

平素よりお世話になっております。理工学部2年の清水凜太郎です。
今回は、すでに多くの部員がブログで書き綴ってきた関東参入戦プレーオフを皮切りに、自身の今までとこれからのサッカー人生について書いていきたいと思います。長く拙い文章になってしまいますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 
10月26日に関東参入戦プレーオフが行われ、そこで僕たち横国サッカー部は國學院大學と対戦し、0-1で惜しくも関東参入を逃してしまいました。この結果は非常に悔しいものでありました。また、OBの方々や自分たちを応援してくれた部員のみんな、保護者の方々、スポンサー企業の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 
この試合で自分は先発で出場することができ、多くの人の想いを背負ってこの舞台に立ちました。この日は大一番であり、前日からそわそわしていました。いつになく緊張し、自分なりのプレーができるか心配でした。(今考えれば、緊張というよりワクワクが勝っていたのかと思います。)ですが、4年生の先輩たちは最後の試合になるかもしれないという気持ちで臨んでいるということはわかっていました。そのため、4年生が緊張して思い通りプレーができないかもしれないと考え、自分が誰よりも走って誰よりもがむしゃらにプレーしてチームを鼓舞しようと思っていました。
そして、この日はいつになく足が軽く感じ、「今日は動けるぞ!」と思いました。その実感の通り、大学サッカーの試合の中で最も走れたと感じる試合でした。そのかいもあり、後半にチーム最大のチャンスを生み出すことが出来ました。しかし、その場面で決めきることが出来ずに後半のアディショナルタイムに失点してしまい、負けてしまいました。
 
今まで、小中高とサッカーをやってきましたが、このような舞台で自分が主力としてプレーしたことはありませんでした。小学校・高校時代はこのような舞台には恵まれず、中学校の頃はチームは強かったが、チームメイトが上手で自分が活躍することはあまりありませんでした。
そのため、今まで公式戦で負けても、自分は泣いて悔しがるほどの立場であるのか。泣いて悔しがるほどの舞台であるのか。といつも心の隅に何か引っかかるものを感じ、試合後に涙を流すことはありませんでした。
大学に入り、サッカー部に入部してからすぐに幸いにもAチームのメンバーとしてチームに関わることが出来ました。意識の高い先輩たちについていくのが大変で、緊張感を常に持って練習に参加していました。今まであまり何も考えずにただ黙々とサッカーをやっていましたが、Aチームの練習を肌で感じ、自分のサッカーに対する姿勢が少しずつではありますが変化していきました。今まで身長を伸ばすためにと理由付けして避け続けてきた筋トレも少しずつやるようになりました。練習後にも自らの向上のために自主練をするようにもなりました。充実していくサッカー生活に喜びを感じ、努力が結果に結びついてほしくて練習や試合もより今まで以上に懸命にやるようになりました。
2年生になって自分がチームの主力になることを日に日に強く感じるようになり、誰よりも努力をしなければと思い、去年よりも授業が忙しくなったが限られた時間の中で一生懸命サッカーに取り組みました。また去年のAチームのように、慣れてしまった環境下でも緊張感を持てるように、常に高みを目指し続けました。
 
こういった努力の背景もあり、今回の試合には非常に自分の想いが強く乗っていたと思います。試合後、これまで感じていた涙に対する考えは頭の片隅にもなく、悔しさでいっぱいになり、多くの涙を流しました。自分が経験したどの試合よりもはるかに悔しさが残りました。

自分が点を取っていれば、試合に勝利でき、まだ4年生たちと最高の舞台で試合ができていた。来年、関東リーグに参入し、大学トップレベルのチームと毎週のように試合ができていた。また、多くの人の目に留まり、今までよりも様々な方々に応援してもらえた。このようなことを考えるだけで、あの時こうしていれば、ああしていればと自責の念に駆られてしまいます。今まで大学サッカー生活で頑張ってきたことも無駄になってしまったのだろうかと思ったりもしました。

しかし試合後、自分の感情が整理できないままでしたが、先輩たちが多くの言葉を残してくれました。自分よりもサッカー部に思い入れがあり、悔しさでいっぱいなはずであるのにも関わらず、自分たち後輩のためにサッカー部の未来について多くを語っていただきました。これらの言葉を聞いた時、先輩方からの意思を自分が受け継がなければならない。そして、自分が高学年になったときにこういった言葉や想いを後輩たちに残していかなければならないと思いました。
 
今回の試合で失ったものは数多くあると思います。創部初の関東参入、4年生と一緒にサッカーをやる機会、大学トップレベルのチームとの試合、多くの人たちに向けた横国サッカー部の認知などなど多くの新たな機会を失ってしまいました。
しかし、失ったものばかりではなくそれと同時に得たものも多くあると思います。大舞台の経験、これまでに味わったことのない悔しさや後悔、サッカー部に対する新たな考え方などなど同様に多くの新たな機会をも得ることが出来ました。
恵まれたことに自分はこの2年で数多くのことを経験することが出来ました。このように失ったものや得たものに関しても部員誰もが経験し、感じたものではありません。

これらの経験を活かすも殺すも自分次第であると考えています。自分は口下手であり、面と向かって真剣な話をするのは小っ恥ずかしいので先輩たちの意思や想いをそのまま伝えられる自信はありません。ですが、自分なりにサッカーを通じて伝えていければと考えています。

自分たちは、関東参入への最大のチャンスを失ってしまいましたが、不可能になってしまったわけではありません。サッカー部の活動を直接関わるうちでは少なくともあと2年はあります。自分たちの力で関東参入を手に入れるためにも、同期や後輩たちにも自分のように多くの経験をしてもらうためにも首脳学年としてもこのチームを全力で強くするためにこれから今まで以上に努力を重ねていきます。また、自分がこのチームを勝たせることが出来るように頑張っていきます!

 
4年生の先輩方へ
横国サッカー部の未来は自分たちが築き上げていきます。これからの横国サッカー部を、自分の活躍を見守っていてください。必ず期待に応えてみせます!
 
非常に長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 
横浜国立大学体育会サッカー部 清水 凜太郎

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