「楽しむ」2年 木谷竜三

いつもお世話になっております。横浜国立大学体育会サッカー部２年の木谷竜三です。自分達の学年が先頭に立って部をまとめる時なんてまだ先のことだと思っていましたが、多くの先輩方が引退されて参加人数が減った練習や、忙しそうに運営する同期がその時の訪れを実感させてくれます。自分自身のことだけではなく、チーム全体のことを気にしなければならない、そんな難しい1年が始まったのです。
 
私は今年、首脳学年としての役割が2つあります。1つは練習試合を組むこと、もう1つはYNUSサッカースクールの運営です。
練習試合に関しては、スケジュール管理を徹底してミスなく組むことが出来れば、自然と部の強化に貢献出来ると思います。
もう1つのYNUSサッカースクールの運営に関してですが、まずYNUSについて簡単に説明します。YNUS(Yokohama National University Sports academy)は横浜国立大学の協力支援を受けて、地域の人々に向けてスポーツを通したコミュニケーションの場を提供する組織です。そして、その中のサッカースクールは基本的に体育会サッカー部所属の生徒だけで運営しています。しかし生徒だけで運営していることは関係なく、お金を頂き小学生以下の子供を預かってサッカーを教えているのですから、当然大きな責任が伴います。保護者の方とのコミュニケーションを大切にして、より良いスクールを作っていきたいです。また、去年よりも多くの企画を実施出来たらなと考えています。スクールの運営は部として、地域に貢献することや人材育成が大きな目標です。
 
さて、何だか形式的になってしまいました。最後にスクール運営を始めて思うことを書きます。スクールの運営は前述のようにサッカー部の直接的強化に繋がるものではありません。しかしながら、無邪気にプレーする子供たちを相手することはサッカーの楽しさを思い出させてくれます。そしてサッカーを楽しむ意識は部を強くする上で欠かせないです。勝ちに拘って活動していると、何かと困難が生じます。しんどい練習は当然ありますし、理想を追って互いに強く要求する必要があるために、雰囲気が悪くなることだってあります。でもやはりサッカーは楽しくて、試合に勝てたら更に楽しい。それは大学生でも小学生でも同じではないでしょうか。スクールの子供たちを見ているとそんな根本の気持ちを再確認して、前向きに活動出来ます。
 
今年は首脳学年としての自覚を持ちつつも、難しく考えすぎず、誰よりもサッカーを楽しみたいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

横浜国立大学体育会サッカー部　木谷竜三